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バスケW杯

【バスケW杯】アメリカ代表の“トレーニングキャンプMVP”はジャクソンJr.!「彼は相手の脅威」と同僚たちが絶賛<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.08.07

 ちなみに、ジャクソンJr.がMVPとして推したのはアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)。193cm・102kgという屈強な肉体を持つ22歳の若手スコアラーについて「サイズ面だ。FIBAではフィジカル面が最も重要になってくる。それに(コートに立ったら)みんなをオープンにしていく必要がある」と期待を寄せていた。

 全員が20代という若いチームで臨む今大会のロスターには、213cmのウォーカー・ケスラー(ユタ・ジャズ)や208cmのバンケロ、211cmのボビー・ポーティス(ミルウォーキー・バックス)が名を連ねているものの、ディフェンシブアンカーとして重要な役割を担うのはやはりジャクソンJr.だろう。

 NBAとFIBAではルールの違いもあり、ゾーンディフェンスが許可されているだけでなく、ディフェンスの3秒ルールもない。それにボールが一度リムへ当たれば空中で弾き出すことが可能だ。
 
「FIBAは(NBAよりも)フィジカルなんだ。胸部をうまく使っていくことになる。手を使ってはいけないんだ。その点では(NBAと)似ているね」

 そう語ったジャクソンJr.は、おそらく出場時間帯の多くでペイントエリアに陣取り、リムプロテクターとして相手チームのショットをチェックしていくことが予想される。

 一方でプレータイムが長くなればなるほど、ファウルトラブルのリスクが高くなることが懸念材料。ファウルアウトの基準はNBAが6回ながら、FIBAでは5回のため、キャリア平均3.7ファウルを記録しているジャクソンJr.はこの点に注意しなければならない。

 はたして、ジャクソンJr.はアメリカ代表の守護神となって勝利をもたらすことができるのか。ディフェンス面だけでなく、オフェンス面でも注目していきたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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