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バスケW杯

【バスケW杯】「信じられない旅路だった」初出場にして5位入賞。快進撃を見せたラトビアの強さの秘訣とは<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.09.10

 彼は善戦の理由をこう話す。

「予選でタフな相手と対戦し、そして勝つことができたというのは、僕たちがこの大会で見せたようなプレーで、自分たちのアイデンティティを示すことができたキーポイントのひとつだと思う。

 それに“試合に勝つ”ということは、本当に良いフィーリングを与えてくれる。そのフィーリングを、僕たちはロッカールームの中で常にキープしていたいと思っていた。ただひたすら、常にハッピーな気分でいられたことが、相手が誰であろうとコートの上で自信を持って戦えることにつながったんだ」

 グループリーグのカナダ戦では14得点、10リバウンドとダブルダブルをマークしたフォワードのロディアンス・クルーツは、それでもこの旅路が決して楽なものではなかったと振り返る。

「信じられないような旅路だった。(主将の)ダイリス(ベルターンス)のケガだとか、いろいろと逆境があったなかで、僕たちはしっかりとチームで団結して、こうした逆境を乗り越えてきたんだ」
 
 序盤から終始追いかける展開となったフランス戦ではラスト37秒で逆転し、スペイン戦も11点ビハインドで最終クォーターに突入し、そこからゲームをひっくり返した。リードを奪われても、常に挽回できる強さはどこから来るのか?

「みんながひとつになること。コーチが準備してくれたプランをしっかりと遂行して、一丸となってプレーすることだ。僕たちはファイター。この大会で、新参者の自分たちがアンダードッグだということは自覚していた。だから、自分たちに何ができるかを証明したいという気持ちで、僕たちは闘った」

 クルーツは、このチームのキャラクターをこのように描写している。

「僕らには熱いハートがある。それからファイティングスピリッツもね。戦闘意欲なら負けないし、戦いに挑むのに必要なものはすべて備えている。実際、こうしたスポーツで一番大切なのはそこ。戦闘意欲と熱いハートだ。僕たちはそれを、高いレベルで、コートの上で発揮できたと思う。
 
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