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NBA

今季絶好調もトレードの噂が絶えないレイカーズ。”常勝”を義務づけられた球団のチーム運営方法とは

北舘洋一郎

2020.01.12

延長契約のオファーを蹴ったデイビス。はたしてオフにどのような決断を下すのか。(C)Getty Images

延長契約のオファーを蹴ったデイビス。はたしてオフにどのような決断を下すのか。(C)Getty Images

 そのいい例が、デイビスが1月8日にレイカーズとの延長契約を断った一件だろう。今回のオファーは4年1億4600万ドルだったが、1度フリーエージェント(FA)となった上で5年2億200万ドルの契約を締結するか、あるいは3年契約しか結ばないのでは、との噂もある。

 3年契約を視野に入れている理由は、おそらくレブロンが関係している。この2人が8歳差というのが大きな問題で、例えレブロンでも3年後には38歳になり、現在のような活躍が可能かどうか誰も推測はできない。逆にデイビスは29歳と選手としてのピークを迎える。下り坂を迎えるレブロンとともにプレーするよりも、レイカーズを出てほかの相棒を探しプレーするという選択肢もデイビスは持っている。

 この“レブロン高齢化問題”に対する回避策として、レイカーズはどのタイミングで大型補強を仕掛けるのか。それによりデイビスが今後も残留してくれることがレイカーズにとってはベストシナリオ。だから、クーズマを巻き込んだトレードはあり得ない話では無いのだ。
 
 選手の移籍に対してレブロンは「契約している間はそのチームのために、すべてを捧げ勝利に貢献する。それを過去に契約していたチームからとやかく言われるのはおかしいし、移籍すること自体はその選手の選択肢であって、それがこのリーグのルールだ」と語っている。

 NBAの場合、選手とチームの契約はそう簡単にすんなりと進むのもではない。特に引く手あまたのスタープレーヤーとなれば、すべてを優位に進められる。

 今シーズンのレイカーズのサラリー総額は1億2310万ドル。この半分はレブロンとデイビスに費やされている。それ以外の主力はダニー・グリーンが1463万ドル、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープが809万ドル、エイブリー・ブラッドリーで477万ドル、ジャベール・マギーが400万ドル、ドワイト・ハワードとラジョン・ロンドが256万ドル、クーズマは197万ドルと、活躍と比べればそこまで高くない。
 
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