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NBA

【コビー・ブライアント追悼企画】驚異の81得点ゲーム、伝説となった現役最終戦――記憶に刻まれる名勝負・後編

ダンクシュート編集部

2020.01.29

06年のプレーオフ1回戦、コビーのブザービーターで3勝1敗とサンズに王手。しかし、その後3連敗を喫しシリーズ敗退に。(C)Getty Images

06年のプレーオフ1回戦、コビーのブザービーターで3勝1敗とサンズに王手。しかし、その後3連敗を喫しシリーズ敗退に。(C)Getty Images

■シリーズに王手をかける、劇的なブザービーター
2006年4月30日 フェニックス・サンズ戦

 サンズとのプレーオフ1回戦の第4戦。この試合に勝ってシリーズ王手をかけたいレイカーズだったが、第4クォーター終盤に2点のリードを奪われる。しかしサンズの最後の攻撃で、スマッシュ・パーカーが相手ポイントガードのスティーブ・ナッシュからボールを奪うと、速攻からコビーがレイアップを決めてオーバータイムに。そして残り6.1秒で1点を追う場面、ジャンプボールで攻撃権を得たレイカーズは、コビーがドリブルで持ち込みボリス・ディーオウとラジャ・ベルのマークをかわし、右エルボーからジャンパーを放つ。張り詰めた空気を引き裂くように、ブザーと同時にボールがネットを揺らすと、ヒーローは歓喜の雄叫びをあげ、アリーナは「MVP」コールに包まれた。

■マディソンスクエア・ガーデンの当時新記録となる61得点を叩き出す
2009年2月2日 ニューヨーク・ニックス戦

 レイカーズは直前の試合でセンターのアンドリュー・バイナムがケガを負い、長期離脱が決定。チームに暗雲が立ち込めたが、それを振り払ったのはやはりコビーだった。開始直後から次々とシュートの雨を降らせ得点を量産。ニックスもマッチアップを変更するなど様々な策を講じたものの、コビーの勢いは止まらない。終わってみれば、当時のマディソンスクエア・ガーデンの得点記録を更新する61得点の大暴れ。終盤にベンチへ下がる際には、アウェーながら「MVP」のチャントが巻き起こった。
 
■チームを逆転勝利に導くブザービーターをヒット
2009年12月4日 マイアミ・ヒート戦

 105-107で残り3.2秒。タイムアウト後、ロン・アーテスト(現メッタ・ワールドビース)からボールを受けたコビーは、一度ファンブルしかけたがなんとか持ち直し、ドゥエイン・ウェイドのブロックを避けるため横に跳びながら3ポイントを放つ。やや強めに打たれたシュートはボードに当たってリングを通過。まるでテレビゲームのようなブザービーターにレイカーズファンは狂喜乱舞となり、最後の最後で勝利を逃したヒートの選手たちは、ただ呆然とするしかなかった。
 
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