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NBA

【コビー・ブライアント追悼企画】驚異の81得点ゲーム、伝説となった現役最終戦――記憶に刻まれる名勝負・後編

ダンクシュート編集部

2020.01.29

現役最終戦で60得点をマークする選手は、コビー以外に2度と現われないだろう。(C)Getty Images

現役最終戦で60得点をマークする選手は、コビー以外に2度と現われないだろう。(C)Getty Images

■通算得点で歴代3位に浮上
2014年12月14日 ミネソタ・ティンバーウルブズ戦

 ジョーダンの通算得点にあと9点と迫り、迎えた2014年12月のウルブズ戦。第2クォーター残り5分24秒、ついにその時は訪れた。相手のファウルを誘いフリースローを得たコビーは、2本とも落ち着いて沈め“ジョーダン超え”を成し遂げ、通算得点で歴代3位に浮上したのだ。直後、アリーナに記録達成のアナウンスが流されると、両チームの選手たちがコビーを祝福。ウルブズファンからもスタンディングオベーションが沸き起こった。試合後にコビーは「非常に光栄なこと」と笑顔でコメント。記録を抜かれたジョーダンも「心から祝福したい。彼は紛れもなく偉大な選手。どんな時も努力を惜しまず、バスケットボールに対する熱い情熱を持った素晴らしいプレーヤーだ」と、最大級の賛辞を送った。
 
■伝説となった現役ラストゲーム
2016年4月13日 ユタ・ジャズ戦

 2015年11月29日、コビーは15-16シーズン限りでの現役引退を発表。この日から“フェアウェルツアー”が始まり、行く先々のアリーナで、対戦チームの選手、そして敵地のファンから祝福が送られた。そんなラストダンスの締め括りとなったのが、ジャズとのシーズン最終戦。しかし、これが単なる引退試合とはならなかった。「今までずっと“パスを出せ”と批判されたのに、今夜は“シュートを打ち続けろ”と言われたよ」と苦笑しながら振り返ったように、コビーは序盤から積極的にゴールを狙い、試合時間残り2分30秒を切った段階で47得点をマーク。これだけでも称賛に値するパフォーマンスだったが、ここから“コビー劇場”が幕を開ける。この時点でチームは10点のビハインドを背負っていたものの、1人で連続9得点を稼ぎ1点差に迫ると、残り31.6秒にジャンパーを沈め独力で逆転に成功。レイカーズを勝利に導くとともに、ラストゲームで60得点を叩き出す“伝説”を残し、00年代を代表するスーパースターは20年間の現役生活にピリオドを打った。

【PHOTO】「Mr.レイカーズ」&「Mr.NBA」史上最高のスーパースター、コビー・ブライアント特集!

構成●ダンクシュート編集部

※『ダンクシュート』2015年3月号掲載原稿に加筆・修正。
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