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NBA

なぜコビーはヘリコプターに乗っていたのか…墜落事故の同乗者や、現地での様子は

大井成義

2020.01.29

コビーは身体への負担を減らすため、現役時代からアリーナへの交通手段としてプライベートヘリを使用していた。(C)Getty Images

コビーは身体への負担を減らすため、現役時代からアリーナへの交通手段としてプライベートヘリを使用していた。(C)Getty Images

 骨折している指や限界に達しているヒザ、痛みを抱えている腰や足、そして慢性の胸焼け。コビーは車に2時間座っていることができないのだ。それゆえ、ヘリコプターを利用することにより、新鮮な気分でステイプルズ・センターに乗り込み、暖かく水銀のようにゆったりとした身体のまま、コートに足を踏み入れることができる。

 もしあなたが、自分の身体を使って年収2300万ドルを稼ぐのだったら、通勤へのヘリコプター利用は、実際には比較的現実的なことである」

 事故当時の乗客数は、当初5人と発表されていたが、後にパイロット1人を含めた9人へと修正されている。9人の詳細は以下の通り。

 コビーの次女ジアナ(13)は、ハーバーデイスクールというプライベートスクールに通い、バスケットボールの特別な才能を父から授かっていた。チームのスター選手である彼女は、将来WNBAでプレーする日を夢見ており、それはきっと実現するだろうと多くの人が考えていた。コビーの親友であるトレイシー・マッグレディが、『ESPN』のインタビューでコビーの思い出を回想した際、ジアナについても咽び泣きながら語っている。

「お互いの子どものプレーを観たのが、(人生で)最も素晴らしい出来事だった。ジジ(ジアナの愛称)はスペシャルだったよ。彼女のプレーは、まさしくコビーのようだった。彼女のプレーを観るのは、コビーの若い頃を観ているようなもの。13歳でフェイダウェイを放つんだぜ?ジジは本当にスペシャルだった。そんな彼女が、(来たるべき将来の)チャンスを手にできないなんて…」
 
 そして、ジアナのチームメイト、アリサ・アルトベリ(13)と、彼女の父ジョン(56)、母のケリ(46)。オレンジコーストカレッジで野球のコーチを務めるジョン・アルトベリは、27シーズンで700勝を記録している全米で名の知れた人物。かつてヤンキースのアーロン・ジャッジや、メッツのジェフ・マクニールをコーチした経験も持つ。娘を通してコビーと知り合い、その後親交を深めた。コビーは2年前、アルトベリのチームが州大会のファイナル4に進んだ際、激励のメッセージを届けにわざわざ足を運んでいる。

 同じくジアナのチームメイト、ペイトン・チェスター(13)と、母のサラ(45)。それにマンバ・ガールズ・バスケットボールチームのアシスタントコーチ、クリティーナ・マウサー(38)。コビーと知り合う前は、ジアナが通うハーバーデイスクールでコーチを務めていた。

 最後に免許歴19年のベテランパイロット、アラ・ゾバヤン(50)。同僚のジャレッド・ヨチムは、ゾバヤンについて自身のFacebookに、「彼はヘリコプターのパイロットにありがちな、尊大な人物ではなかった。彼は驚くべきパイロットで、素晴らしい教官でもあり、チャーター便もこなし、本当に偉大な人物だった」と記している。
 

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