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NBA

ナゲッツの“優勝コーチ解任劇”にピアースが反応「この夏にジョーカーがトレードを要求したとしても驚かない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.04.10

 8日に米メディア『FOX Sports 1』のポッドキャスト番組「SPEAK」へ出演したピアースは、マローンHC解任、そして3度のMVPに輝き、今季4度目の受賞の可能性もあるヨキッチの存在を挙げて次のように話した。

「この世代で最高の選手の1人を無駄にしている。彼の全盛期を台無しにしてしまっているんだ。この時期は『いいか、チャンピオンシップを勝ち獲るための話をしていくぞ』と、プレーオフにフォーカスしていくものなんだ。あと1、2週間でプレーオフを迎えるのに、あのチームはコーチ解任について話している。それでどうやってプレーオフで勝つことにフォーカスすればいいんだ? そんなことをしていたら集中なんてできないだろ。

(指揮官解任は)シーズン終了後まで待つこともできたはずだ。選手たちとマイク・マローンとの関係に問題があるなら、確かにあと数週間は付き合うことになる。けど俺にはさっぱり理解できないね。この動きがチャンピオンシップ獲得のためのベストな方法とは思えない。この夏にジョーカー(ヨキッチの愛称)がトレードを要求したとしても俺は驚かないね」

 ナゲッツはヨキッチ、マレー、ゴードン、ポーターJr.の主軸が少なくとも2026-27シーズンまで契約下におり、現時点で年俸総額に余裕はない。
 
 ヨキッチとマローンHCは、ともにチームに加わった2015年からずっと一緒に歩んできた。プレーオフをあと一歩で逃した悔しさ、プレーオフ常連チームになりながら勝ち切れない歯がゆさ、ようやく頂点に辿り着いた喜び、さらに昨季は連覇することの難しさを味わっただけに、信頼していた指揮官との突然の別れが大黒柱の去就に悪影響を及ぼす可能性もある。

 ピアースは「俺がもしジョーカーなら、世代最高の選手の1人なんだから、地獄のデンバーから抜け出すことも考える」と言い放った。

 NBAは13日にレギュラーシーズンが終了。15日から18日にかけて各カンファレンスの第7、8シードをかけたプレーイン・トーナメントが展開され、19日からプレーオフが始まる。

 シーズンも佳境のタイミングで指揮官解任に踏み切ったナゲッツは、どんな形で今季を終えるのか。これまで以上に注目を集めることは間違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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