――やはりオリンピックというのはそれだけ大きな存在なんですか？

そうですね。いざ理由を聞かれてもわからないんですけど、やはりオリンピックはアスリートの夢で、それがしかも自分の国でとなると、何が何でも出たいというのがすべてのアスリートの思いなんじゃないかと思います。

――そこに出るには、再び代表の座を勝ち取らないといけないわけですが、本番の舞台に立つイメージというのはできていますか？

そうですね。ワールドカップでもメンバーに選んでいただきましたし、自分の立ち位置的に今やっていることは間違っていないと思うので、とにかくその（ピック＆ロールとディフェンス）精度を上げて、何が何でも残るという思いです。イメージはできていますし、めちゃめちゃ楽しみです。

――プレッシャーとワクワクの比率はどんな感じでしょうか？

ワクワクが圧倒的に勝ちますね。もちろん、いざその場になればプレッシャーも出てくるでしょうけど、ワールドカップで５戦全敗してるので、失うものは何もないかなと。オリンピックで１勝でもあげて、何とか日本のバスケを盛り上げられたらなと思います。
  ――Ｂリーグでは昨季からプレーしていますが、入る前のイメージと実際にプレーした後で何か違いはありましたか？

リーグのイメージというよりは、僕は外国籍選手とマッチアップすることが多いので、やはりレベルは高いなと思いました。元ＮＢＡ選手やユーロリーグでプレーしていた選手もいますし、そういう意味では予想通りというか、「これを求めていたんだ」という感じで楽しいです。

――滋賀にも元ＮＢＡ選手がいますよね。

３人ともＮＢＡ選手です！日々の練習からやり合えるので、すごい良い経験させてもらってます。

――ＮＣＡＡというすごい舞台も経験していますが、Ｂリーグのファンの盛り上がりをどのように感じていますか？

大学かプロかという差もあると思うんですけど、個人的にはこっち（Ｂリーグ）の方がファンの皆さんが応援してくれているのを感じますね。向こうの大学も当然、応援はすごいんですけど、どちらかというとバスケを楽しみに来ている人が多いというか。あとは僕がいたのが工科大学というのもあってバスケに興味がない人もいたり。そういう意味では、こっちの方がファンの方々が温かく接してくれますし、応援してくれるので、より期待に応えようと思えます。

――滋賀の環境はいかがですか？

東京の時以上にファンとの距離が近い感じがします。僕は電車通勤なんですけど、すごい声を掛けられますね。目立つというのもあるんでしょうけど（笑）。ご飯を食べててもお父さんくらいの年代の方たちが気づいてくれたりしますし、地域全体で応援してくれる感じがあるので、それはすごく心地いいですね。