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NBA

「キャリアをさらに昇華させたい」NBA引退後に“イスラエル人”となった元オールスター、アマレ・スタッダマイアーの第2の挑戦

小川由紀子

2020.03.25

18年夏には3人制バスケの「BIG3」に参戦し、リーグ2位の得点を記録。大きな手応えを掴んだ。(C)Getty Images

18年夏には3人制バスケの「BIG3」に参戦し、リーグ2位の得点を記録。大きな手応えを掴んだ。(C)Getty Images

 アマレはハポエルで1シーズンを終えたあとの2017年夏、現役引退を宣言していたが、NBA復帰への想いはくすぶり続けていた。マッカビで現役復帰したのも、NBAへの帰還を見据えてのものだ。そんな彼にNBA復帰を現実的に意識させたのは、翌18年に参加した3X3のトーナメント『BIG3』で手応えを得たことだった。

 これを機にトレーニングを見直し、身体を鍛え直して、現在は往時より5kgほど絞り、本人いわく「コンディションは絶好調」だという。また、現在のNBAのスピーディーなゲームスタイルこそ、フィニッシャーとしての自分に適している、とも語っている。

「まだまだ貢献できると感じている。どのチームでも、どんな役割でもかまわない」
 
 今回のリーグ休止で実戦から離れるのは痛いが、その間もアマレは懸命に身体を作り込んでいることだろう。批評家たちのコメントは「さすがに37歳でNBA復帰は厳しい」と現実的だが、ファンの意見は「控えなら十分やれる」、「また彼のプレーを見たい」という好意的なものが圧倒的だ。

 実際、NBA時代の豪快でファンタスティックなプレーの数々を目に焼き付けている者なら、もう一度アマレを見たい、彼ならやってくれるかも?と期待してしまう人も多いはず。活躍の場所を変え、国籍を変え、それでもバスケットボールを愛し続けるアマレの挑戦に期待したい。

文●小川由紀子
 
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