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NBA

「エリート」のユーイングと「落ちこぼれ」のスタークス。対照的なふたりがニックスを強豪に押し上げるまで【NBAデュオ列伝・前編】

出野哲也

2020.10.05

■動と静の絶妙なハーモニー。強豪ニックスが見事に復活

 1991-92シーズン、ロサンゼルス・レイカーズを3度の優勝に導いたパット・ライリーがニックスのヘッドコーチに就任。ライリーはユーイングに「君を中心にチーム作りをするつもりだ」と明言し、ユーイングもそれに応えてより積極的にリーダーシップを発揮するようになった。

「言葉よりも態度で示すタイプのリーダーさ。決してメディアとかを使って、ほかの選手を批判するようなことはしない。だからこそ、彼のことをみんなが尊敬していたんだ」

 そう語るスタークスもまた、ライリーによって引き立てられた。彼の執拗なディフェンスをライリーは高く買っていた。出場時間が伸びると得点の機会も増え、控えながらもユーイングに次いでチーム2位の平均13.9点をマーク。オールスターのスラムダンク・コンテストにも参加した(結果は4位)。

 そして何より、彼の情熱的なプレーにニューヨークのファンは熱狂した。ついには「スタークスほどニューヨークで人気のあった選手はいないだろう」(ジェフ・ヴァンガンディ元ニックスヘッドコーチ)とまで言われるようになったのだ。
 
 スタークスには、しばしば感情を制御できなくなる悪癖があった。CBA時代には、激しいスタイルで有名な“バッド・ボーイズ”時代のデトロイト・ピストンズでさえ、あまりのラフなプレーぶりに契約を見送ったという。NBA復帰後も、スコッティ・ピッペンにラリアットを見舞い、レジー・ミラーに頭突きを食らわせ、判定を不服としてレフェリーを追い回すなど、数限りない狼藉を働いた。

 ユーイングは「感情を抑えられなければ、自分の首を絞めることになるぞ」とスタークスに忠告した。だがある意味では、ユーイングとは対照的な闘志剥き出しのプレーに、ニックス・ファンは魅せられたのである。

 もっともコートを離れれば、スタークスは意外なほど家庭的でおとなしい人間だった。

「コート上の俺しか知らない人は、実際に会うと“何だ、本当はいいヤツじゃないか”って驚くんだ」

 こうした性格は、ユーイングとも共通する部分だった。そのためか、2人はやがてチーム内で最も理解し合える間柄となり、共通の友人であるハーブ・ウィリアムズ(元ニックス・ヘッドコーチ)を含めた3人で過ごす時間も多くなった。
 
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ライリーHCの下、ユーイングとスタークスを中心にニックスは強豪へと上り詰める

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