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NBA

選手とコーチ両方で実績を残したスコット。勝率は下から2番目だが決して「凡庸なHC」ではない【NBA名脇役列伝・後編】

出野哲也

2020.12.18

 10~12年にHCを務めたクリーブランド・キャバリアーズでも、カイリー・アービングをはじめ選手たちから厚い信頼を寄せられていたが、戦力不足はいかんともしがたく、3年連続地区最下位。すぐレイカーズに拾われたが、さらに2度最下位を付け加えてお役御免となった。

 HCとしての通算勝率は41.2%に過ぎず、これは1000試合以上指揮を執った31人の指揮官の中では最も低い。とはいえ、この数字だけで彼を「凡庸なHC」と決めつけることはできない。途切れることなく15年間にわたってHC職にあり続けたこと自体、その手腕が高く評価されていた証拠だろう。
 
 ビル・シャーマン、ビリー・カニンガム、レニー・ウィルケンズ、ジェリー・スローンなど、選手とコーチの両方で実績を残した者は少なくないが、スコットを彼らと同列に扱ったとしても、必ずしも的外れではないはずだ。

文●出野哲也

※『ダンクシュート』2014年2月号原稿に加筆・修正

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