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東京五輪

バスケ日本代表の予選突破の条件は?ラウンド最終戦を前に各グループの状況をチェック!【東京五輪】

小川由紀子

2021.07.31

 最後にグループCだ。

【グループC】カッコ内は勝ち点、得失点差
1:スロベニア  2勝0敗(4P、+53)〇勝ち抜け決定
2:スペイン   2勝0敗(4P、+21)〇勝ち抜け決定
3:アルゼンチン 0勝2敗(2P、−28)
4:日本     0勝2敗(2P、−46)

【最終戦】
スロベニア対スペイン、アルゼンチン対日本
 
 すでに勝ち抜けを決めているスロベニアとスペインによるグループ首位争い。負けた方も2位は確定しているが、2位勢のアメリカがチェコに大差で負けることは考えにくいため、2位のシード権はアメリカが優勢か。

 スロベニアとスペインとの一戦は、熱い戦いになりそうだ。2017年のユーロバスケットで両者は準決勝で対戦し、スロベニアが92-72と大勝している。当時のスペインはパウとマルクのガソル兄弟が主軸で、スロベニアのルカ・ドンチッチは11得点、12リバウンドを記録したが、当時チームのエースはゾラン・ドラギッチの兄ゴラン(現チームには不在)だった。

 その後スペインは、リッキー・ルビオがリーダーとして大きく成長、スロベニアも、ドンチッチが、さらにモンスター級の選手へと大きく飛躍している。よって、4年前の対戦は、参考程度といった感じだ。

 そして日本がベスト8入りするには、アルゼンチンに勝ち、1勝2敗で並んだ他のグループの3位チームとの間で、得失点差が最小にならないことが必要となる。もし得失点差が同数だった場合は、総得点が多い方が上になるため、貪欲に、1点でも多く取りにいきたいところだ。

 日本はアルゼンチンに出来るだけ点差をつけて勝ち、チェコがアメリカに20点差以上で大敗すれば、チャンスが生まれる。アルゼンチンは、初戦のスロベニア戦では、気持ちの面でもフィジカル面でもベストな力が出せていなかった。最終戦でどれだけ持てる力を出してくるかが気になるが、日本は気合い満点のプレーで圧倒してほしいところだ。

 また日本のフリオ・ラマス・ヘッドコーチ(HC)とアルゼンチンのセルヒオ・ヘルナンデスHCは、北京五輪では、ヘルナンデスがHCでラマスがアシスタント、ロンドン五輪ではラマスがHCでヘルナンデスがアシスタントを務めた間柄だ。お互いの手の内を熟知し合った2人の師弟対決は、力のこもった熱戦になることだろう。

文●小川由紀子
 

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