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NBA

スプリーウェル、オリー、マックダイスら個性派を多く輩出したアラバマ大の歴代最強メンバーを選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.09.08

【パワーフォワード】
ロバート・オリー

1970年8月25日生。208センチ・107キロ
カレッジ成績:133試合、平均12.0点、7.0リバウンド、1.4アシスト
NBA成績:1107試合、平均7.0点、4.8リバウンド、2.1アシスト

 キャリア平均7.0点の選手に、殿堂入りに値するとの声が一部ではあっても上がるのは、NBA史上でも指折りのクラッチシューターだからだ。生まれもアラバマ州(同州出身者の最多出場記録も持つ)で、大学ではスプリーウェルの2年先輩。92年のドラフト11位でヒューストン・ロケッツに入団すると、持ち前の守備力ですぐ先発SFの座を手にする。95年のファイナルでは第2戦で新記録の7スティールを決めた。

 以後、ロサンゼルス・レイカーズ時代の01年ファイナル第3戦、02年カンファレンス決勝第4戦とファイナル第4戦、サンアントニオ・スパーズでも05年ファイナル第5戦と、リーグの歴史に残る一撃を何度もヒット。“ビッグ・ショット・ロブ”の異名は伊達ではなく、3球団合計で7個のチャンピオンリングを収集した。名物ライターのビル・シモンズは「チャールズ・バークレーとオリー、どちらのキャリアを選ぶかと言われたら迷わずオリーにする」とまで言っている。
【センター】
アントニオ・マックダイス
1974年9月7日生。206センチ・100キロ
カレッジ成績:59試合、平均12.8点、9.3リバウンド、0.5アシスト
NBA成績:1015試合、平均12.9点、7.5リバウンド、1.3アシスト

 95年のNCAAトーナメントで豪快なダンクを連発して注目され、アラバマ大史上最高位となるドラフト2位でロサンゼルス・クリッパーズに指名されると、直後のトレードでデンバー・ナゲッツへ。3年目にフェニックス・サンズへトレードされたが、FAになった翌年散々迷った末にナゲッツに戻り、自己最多の平均21.2点、2.3ブロックでオールNBA3rdチームに選出された。

 身体能力が極めて高いビッグマンとしてショーン・ケンプと比較され、2000年はシドニー五輪代表として金メダルを獲得。00-01シーズンは20.8点に加え、リーグ5位の12.1リバウンドを奪いオールスターに選ばれた。01-02シーズンに膝を負傷して翌シーズンは全休、復帰後も以前ほどの爆発力は失われていた。

 それでもインサイドでの守備力は健在で、デトロイト・ピストンズやスパーズのような強豪チームで、重要な戦力となり続けた。通算7638リバウンド、1102ブロックはいずれもアラバマ大OBでは最多である。
 
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