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日本代表

バスケで海外を渡るなら…必須となるのは「語学」と「メンタリティ」。異国で挑戦を続ける山田愛の見解

THE DIGEST編集部

2021.10.15

バスケを通じて英語を身につけていったという山田さん。必要なのは完璧ではなくても自分の意思を伝える勇気だという。(写真は本人提供)

バスケを通じて英語を身につけていったという山田さん。必要なのは完璧ではなくても自分の意思を伝える勇気だという。(写真は本人提供)

■WNBAの選手に自ら交流

 私はオーストラリア滞在中にプロチームと契約ができたのですが、コロナで2020年はリーグが開催されませんでした。とても残念でしたが、アメリカで行なわれたコンバインに参加することができました。コンバインはWNBAの関係者などが視察に来て、いい選手をスカウトするという、選ばれたプロ選手が参加できるイベントです。私はそこでWNBAのエージェントに声をかけられて契約をすることができました。ちなみに大勢いたプレーヤーの中で、エージェントと契約できたのは私を含め2名だけです。

 このコンバインには、WNBAで12シーズンプレーしたレジェンドのベティ・レノックスがいました。普段会えるような人ではありません。ベティは、コンバインの後に私に声をかけてくれて、アドバイスやWNBA時代の話、12シーズンどうやって戦ってきたか、中国や海外でのシーズンのことなどを話してくれました。

 その後、コンバインでは高評価だったものの、コロナの影響もあってなかなか海外でプレーできない焦りや苛立ちのなか、何かを変えたいと思い、勇気を出してベティがいる施設のCoach Lennoxに直接連絡をしました。彼女も私を覚えていてくれたことがとても嬉しかったし、さらに自分のトレーニングにも誘ってくれました。この連絡のあと、滞在先のサンアントニオから、ベティがいるカンザスシティまで1人で会いに行きました。
 
 完璧な英語ではなかったかもしれませんが、熱意を感じてもらい、コンバインに参加した大勢の選手の中の1人として、彼女と一緒にトレーニングができ、直接指導を受けることができました。WNBAの選手を肌で感じ、技術や心構えを学べたことは、とても刺激になりモチベーションが上がりました。

 また、オリンピックのバスケットボール3×3競技の金メダリストで、WNBAのスター選手であるケルシー・プラムとも話をする機会がありました。英語が完璧じゃなくても彼女は私の言葉に耳を傾けてくれました。ケルシーは当時6か月前にアキレス腱を切ってリハビリ中でしたが、毎日ヨガをしたり、プロテインを摂って復帰に向けて頑張っていると話していました。そんな彼女は東京オリンピックで見事に復帰し、金メダルを獲得。本当にすごいことです。
 
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