【センター】
ニコラ・ヨキッチ
1995年2月19日生。211cm・129kg
2014年2巡目41位
キャリアスタッツ:527試合、平均19.7点、10.4リバウンド、6.2アシスト
多士済々のPFと比べ、センターは1位以外の選手の顔触れは意外なほど寂しい。カリーム・アブドゥル=ジャバーやアキーム・オラジュワン、シャキール・オニールら、学生時代から有名なセンターは1位で消えるからだ。1位以外で最高のセンターはモーゼス・マローンだろうが、こちらはドラフト外。74~76年に3年連続得点王となったボブ・マッカドゥー(72年2位)の全盛期は短く、セルビアの俊才ヨキッチがすでに上と判断した。
アンドリュー・ウィギンズがトップ指名、ジョエル・エンビードが3位で呼ばれた14年のドラフト2巡目、全体41位でデンバー・ナゲッツに指名され1年後に入団。同期で13位指名のユスフ・ヌルキッチ(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)ほどの伸びしろはないと評されていたのが、ビッグマン離れしたシュート力とパスセンス、そしてバスケットボールIQの高さですぐに頭角を現す。
19年からは4年続けてオールスター出場、そして21年に続き、トリプルダブルを19回も達成した今季もMVP。センターでは5人目の2年連続受賞となった。
【シックスマン】
ケビン・マクヘイル
1960年12月19日生。208cm・95kg
1980年1巡目3位
キャリアスタッツ:971試合、平均17.9点、7.3リバウンド、1.7アシスト
今回は本来のポジションを動かさずに選出したと冒頭で記したように、シックスマンも長くベンチ要員だった選手から選んだ。だからと言って先発メンバーに決して見劣りはせず、ボビー・ジョーンズ(74年5位=入団拒否)やマヌ・ジノビリ(99年57位)らの名選手もいる。
なかでも一番の大物は、ミネソタ大から80年の3位でセルティックスに指名されたマクヘイル(同年1位はジョー・バリー・キャロル)。NBA史上最高の75人に選ばれた名フォワードは、キャリア全体の60%ほどはベンチからの出場で、84、85年は2年連続でシックスマン賞を受賞。オールスターには7回出場していて、うち84、90、91年の3回はシックスマンとして起用されたシーズンでのものだ。
腕の長さと体の柔らかさが特徴で、一旦ローポストでボールをもらえばあらゆるムーブを駆使してバスケットにねじ込んだ。才能だけなら1年早く入団していたバード以上だったが、楽天的な性格で貪欲さに欠けていたためスーパースター級にはなれなかった。
文●出野哲也
ニコラ・ヨキッチ
1995年2月19日生。211cm・129kg
2014年2巡目41位
キャリアスタッツ:527試合、平均19.7点、10.4リバウンド、6.2アシスト
多士済々のPFと比べ、センターは1位以外の選手の顔触れは意外なほど寂しい。カリーム・アブドゥル=ジャバーやアキーム・オラジュワン、シャキール・オニールら、学生時代から有名なセンターは1位で消えるからだ。1位以外で最高のセンターはモーゼス・マローンだろうが、こちらはドラフト外。74~76年に3年連続得点王となったボブ・マッカドゥー(72年2位)の全盛期は短く、セルビアの俊才ヨキッチがすでに上と判断した。
アンドリュー・ウィギンズがトップ指名、ジョエル・エンビードが3位で呼ばれた14年のドラフト2巡目、全体41位でデンバー・ナゲッツに指名され1年後に入団。同期で13位指名のユスフ・ヌルキッチ(現ポートランド・トレイルブレイザーズ)ほどの伸びしろはないと評されていたのが、ビッグマン離れしたシュート力とパスセンス、そしてバスケットボールIQの高さですぐに頭角を現す。
19年からは4年続けてオールスター出場、そして21年に続き、トリプルダブルを19回も達成した今季もMVP。センターでは5人目の2年連続受賞となった。
【シックスマン】
ケビン・マクヘイル
1960年12月19日生。208cm・95kg
1980年1巡目3位
キャリアスタッツ:971試合、平均17.9点、7.3リバウンド、1.7アシスト
今回は本来のポジションを動かさずに選出したと冒頭で記したように、シックスマンも長くベンチ要員だった選手から選んだ。だからと言って先発メンバーに決して見劣りはせず、ボビー・ジョーンズ(74年5位=入団拒否)やマヌ・ジノビリ(99年57位)らの名選手もいる。
なかでも一番の大物は、ミネソタ大から80年の3位でセルティックスに指名されたマクヘイル(同年1位はジョー・バリー・キャロル)。NBA史上最高の75人に選ばれた名フォワードは、キャリア全体の60%ほどはベンチからの出場で、84、85年は2年連続でシックスマン賞を受賞。オールスターには7回出場していて、うち84、90、91年の3回はシックスマンとして起用されたシーズンでのものだ。
腕の長さと体の柔らかさが特徴で、一旦ローポストでボールをもらえばあらゆるムーブを駆使してバスケットにねじ込んだ。才能だけなら1年早く入団していたバード以上だったが、楽天的な性格で貪欲さに欠けていたためスーパースター級にはなれなかった。
文●出野哲也