「現時点で結論は出せないが、ベンチに座っている選手全員がいつでもコートに立てる準備ができており、この層の厚さが武器になっている。これまではチームが窮地に立たされると、どうしてもアデトクンボの個人技頼みのところが強かった。組織力を確立し、その上でフィニッシャーをアデトクンボに、というのが理想形だ」とバックスのヘッドコーチ(HC)、マイク・ブーデンホルザーはチームの好調の要因を分析している。
また、ブーデンホルザーHCはチームの基盤をディフェンスに置いている。その理由は、2014-15シーズンから4年間チームを率いた前指揮官のジェイソン・キッドが、レギュラーシーズン中にディフェンスの強化が不十分のままプレーオフに臨み、勝負所で守備が機能せず2年連続で1回戦敗退した過去を繰り返さないためだ。
アデトクンボも「コーチから“我々はディフェンスのチームではあるが、同時に高得点を稼げるチームにもする”と言われた。NBAは130点超えのスコアがどんどん多くなり、守っていただけで勝てる試合はなくなっている。しかし、勝敗を決める重要な場面で俺たちがディフェンスを成功させ、相手に得点を許さず、逆にこちらは連続でゴールを奪う。自分たちからどんどんタフな試合展開に持ち込んで、そのタフさが相手より上回っているところを見せつけて勝ちたい」と話している。
「とにかくアデトクンボのプレーをファイナルで観たいんだ。あの大舞台で、ゴール下を完全に支配するダンクを連続で叩き込んでほしい。対戦相手はロケッツで決まりだ。バックス対ロケッツのファイナルで、アデトクンボとハーデンの戦いが観たいなぁ」と、ドレクスラーはシーズン序盤にして、早くもファイナルのシナリオを予想している。
冷静に見ても、バックスはイースタン・カンファレンスを制覇しなければならない時期にきているし、もう時間は待ってくれない。アデトクンボが単なるスコアラーとしての役割から、チームリーダーとして勝利を引き寄せる役回りを全うできるのか。いずれにせよ、今季のバックスがマストで求められるものは、チャンピオンシップ奪取だ。
文●北舘洋一郎
また、ブーデンホルザーHCはチームの基盤をディフェンスに置いている。その理由は、2014-15シーズンから4年間チームを率いた前指揮官のジェイソン・キッドが、レギュラーシーズン中にディフェンスの強化が不十分のままプレーオフに臨み、勝負所で守備が機能せず2年連続で1回戦敗退した過去を繰り返さないためだ。
アデトクンボも「コーチから“我々はディフェンスのチームではあるが、同時に高得点を稼げるチームにもする”と言われた。NBAは130点超えのスコアがどんどん多くなり、守っていただけで勝てる試合はなくなっている。しかし、勝敗を決める重要な場面で俺たちがディフェンスを成功させ、相手に得点を許さず、逆にこちらは連続でゴールを奪う。自分たちからどんどんタフな試合展開に持ち込んで、そのタフさが相手より上回っているところを見せつけて勝ちたい」と話している。
「とにかくアデトクンボのプレーをファイナルで観たいんだ。あの大舞台で、ゴール下を完全に支配するダンクを連続で叩き込んでほしい。対戦相手はロケッツで決まりだ。バックス対ロケッツのファイナルで、アデトクンボとハーデンの戦いが観たいなぁ」と、ドレクスラーはシーズン序盤にして、早くもファイナルのシナリオを予想している。
冷静に見ても、バックスはイースタン・カンファレンスを制覇しなければならない時期にきているし、もう時間は待ってくれない。アデトクンボが単なるスコアラーとしての役割から、チームリーダーとして勝利を引き寄せる役回りを全うできるのか。いずれにせよ、今季のバックスがマストで求められるものは、チャンピオンシップ奪取だ。
文●北舘洋一郎