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NBA

「彼なくしてクリッパーズは成立しない」茨の道を歩んだ守備職人、パトリック・ベバリー

北舘洋一郎

2019.12.03

ベバリーが目標とするのは、同じ背番号のレジェンド、ガーネット(写真)。(C)Getty Images

ベバリーが目標とするのは、同じ背番号のレジェンド、ガーネット(写真)。(C)Getty Images

「ダニー・エインジ(元ボストン・セルティックスほか)やラジャ・ベル(元フェニックス・サンズほか)、ブルース・ボウエン(元サンアントニオ・スパーズほか)、ベン・ウォーレス(元ピストンズほか)、トニー・アレン(元メンフィス・グリズリーズほか)、ケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)……。俺たちのようなタイプの選手のハートに刻まれたレジェンドたちは、リーグ史のなかでも永遠に輝き続ける存在だ」

 そう語ったベバリーは、17年にオールディフェンシブ1stチームに選出され、過去の偉大なるディフェンダーたちの仲間入りを果たした。そして、自分の目指すところはガーネットのような存在になることだと言う。
 
「背番号21(ベバリーの番号で、ガーネットがウルブズ時代に着用していた)はそういうことだ。目標を背負っていつもプレーしている。身長とポジションは違えど、コートでの存在感はガーネットのような選手になりたい。プレーの出来がどうだったかは、試合を観た周りが決めればいいこと。自分が評価される時に、彼と同等かそれ以上の評価を受けるには、あとは優勝するしかない」

 ディフェンスでの特攻隊長として気を吐くベバリーだが、今季はレナード、ジョージが後ろで手堅く守りを固めてくれていることで、そのレベルは昨季にも増して向上している。

「ベバリーはクリッパーズのハートだ。彼が長い腕を広げ、相手にタイトなディフェンスを仕掛けた時にチームにスイッチが入る。ベバリーはそういう存在になった」

 リバースHCがそう話したように、さらなるステップアップを遂げたベバリーは、クリッパーズが優勝するための欠かせない1ピースとなっている。

文●北舘洋一郎
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