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NBA

カレッジバスケ史上最高のスター集団“ファブ・ファイブ”を擁しながら優勝は1度のみ。苦杯を舐め続けてきたミシガン大の歴史【名門カレッジ史】

出野哲也

2020.01.03

ファブ・ファイブの中核を担ったウェバー(左)とハワード(右)はNBAでもオールスター選手として活躍。95~98年にはブレッツ(現ウィザーズ)で共闘した。(C)Getty Images

ファブ・ファイブの中核を担ったウェバー(左)とハワード(右)はNBAでもオールスター選手として活躍。95~98年にはブレッツ(現ウィザーズ)で共闘した。(C)Getty Images

 91年にはカレッジ史上最強の1年生クインテット、通称〝ファブ・ファイブ〞が入学する。クリス・ウェバー、ジュワン・ハワード、ジェイレン・ローズ、ジミー・キング、レイ・ジャクソンの5人は、初年度から先発の座を勝ち取っただけでなく、黒のソックスやダボダボのショーツ、スキンヘッドなど、それまでのカレッジバスケでは見られなかった革新的なファッションでも注目を集めた。

 もちろん実力も折り紙つきで、92年のトーナメントではいきなり決勝に進出。2100万人が視聴したと言われるデューク大とのファイナルは、しかしながら20点差をつけられ完敗した。

 翌93年はノースカロライナ大と決勝を戦ったが、2点を追う第4クォーター残り11秒、ウェバーがすでに使い切っていたにもかかわらずタイムアウトを要求し、テクニカルファウルを宣告される痛恨のボーンヘッドを犯してしまう。結局試合には敗れ、ウェバーは同年のドラフト1位でNBA入り。ファブ・ファイブは2年で解体となった。
 
 ESPNのコラムニストであるAJ・アダンデは、彼らの存在の大きさについて「ファブ・ファイブはカレッジバスケの歴史を永遠に変えた。カレッジバスケ全体の人気もあの頃が頂点だった」と語っている。

 NBAに進んだウェバーは94年に新人王を獲得したほか、サクラメント・キングス時代の99年から5年連続で平均20点&10リバウンド以上を記録するなど、リーグを代表するPFとして活躍。ローズも2000年にMIPに輝き、シカゴ・ブルズ時代の03年にはキャリアハイの平均22.1点をマーク。ハワードはマイアミ・ヒート時代の12、13年に、ファブ・ファイブのメンバーで唯一のNBA制覇を経験している。

 しかし02年、ウェバーら有望な選手への金銭の授受といった違法なリクルート行為が発覚。92、93年のトーナメントや、92-93シーズンをはじめ6年分の公式記録が削除される事態を引き起こす大スキャンダルとなり、ミシガン大の評判は地に堕ちてしまった。
 
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