専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
国内バスケ

【連載インタビュー】渡嘉敷来夢/後編「オリンピックでは『日本のバスケは楽しい』と思ってもらえる試合をして、日本のバスケを盛り上げたい」

小永吉陽子

2020.05.15

大会は1年後に延期されたが、アカツキファイブのエースは「オリンピックまでに自分もチームも、まだまだ強くなれるし、成長できる」と語る。写真:田中研治

大会は1年後に延期されたが、アカツキファイブのエースは「オリンピックまでに自分もチームも、まだまだ強くなれるし、成長できる」と語る。写真:田中研治

――この1年、日本代表はアジアカップで4連覇をして、2月のオリンピック予選でも強豪相手に好ゲームをしました。チームと自分自身の成長をどう感じていますか?
 
チームとしてすごくいい経験ができています。今の日本はオフェンスではアウトサイドが中心で、ディフェンスは高さがない分、チームワークでやっているので、自分がインサイドのディフェンスで踏ん張ればチーム力が上がると思ってやっています。ディフェンスに力を入れている分、自分のオフェンスはまだまだ課題があるのですが、自分がインサイドを抑えればそこからオフェンスにつながりやすくなるので、ディフェンスに重点を置いています。オリンピックまでに自分もチームも、まだまだ強くなれるし、成長できます。
 
――東京オリンピックはどのような大会にしたいですか?

「メダルは何色が欲しいですか?」と聞かれたら「金ですね」と答えますけど、自分はとにかくメダルが欲しいです。メダルを取るのはそんなに簡単なことじゃないし、まだまだ難しいというのはわかっています。ただ、自分としてはメダルにチャレンジしたい。日本の女子バスケは他の国より高さがないのに大丈夫? と思われているかもしれません。でも、誰が見ても楽しくて、応援されるバスケを東京オリンピックで見せたいです。

2月のオリンピック予選では、最終戦のカナダ戦でベルギーとスウェーデンのファンが日本を応援してくれたんですよ。それだけ日本の女子バスケには魅力があると思うんです。誰が見ても「日本のバスケはすごいな、楽しいな」と思ってもらえるような大会にしたいですね。日本のバスケを広めるためには結果がついてきてこそだと思うので、結果を出して女子バスケを盛り上げたいです。

【PROFILE】
とかしき・らむ。1991年6月11日生まれ、193㎝、埼玉県出身。春日部東中学校、桜花学園高校を経て、2010年にJX-ENEOSに入団。高校時代はウインターカップ3連覇を含む8冠を獲得。高校2年次にはU18アジア選手権で優勝。日本代表では2013年と2015年のアジアカップでMVPを受賞。2016年リオ五輪でベスト8、2019年はアジアカップ4連覇の立役者となる。2015-2017年には3シーズンにわたり、WNBAのシアトル・ストームに在籍。日本人3人目のWNBAプレーヤーとして、3シーズントータルで平均15.2分出場、5.5得点、2.4リバウンドの記録を残す。今季のWリーグはシーズン途中で中止となったが、21.75点で得点1位。

【PHOTO】バスケ女子日本代表の絶対的エース!「ラムちゃん」の愛称で親しまれる渡嘉敷来夢特集!
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号