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NBA

後見人は“神様”ジョーダン。それゆえの苦悩と戦いながら欧州で“宝石”となったコリー・ヒギンズ物語<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2021.06.07

 大きな期待をかけられ、常に周囲の雑音のなかにあったという幼少期は「少し特殊だった」と語るヒギンズは“誰々の息子”“誰々の名付け子”ではなく「自分のことを誰も知らないヨーロッパの地で、自分の名前で何かを成し遂げることができたことに、いっそう充足感を覚える」と語る。

 彼が理想とする選手像は「コートの両サイドで仕事ができ、チームのギャップを埋められる選手。要求されることが日によって違っていても対応できる選手」だという。バスケIQには自信があると語る、彼らしい発言だ。そしてその言葉通り、ファイナル4でも確かなシューティング力と合わせ、“ここぞ”という瞬間にチームを助ける仕事を全うした。
 
「まだまだ成長の余地はあるが、キャリアのこのステージで大事なのは、自分ができることを披露することではなく、自分がチームのためにできることで貢献することだ」

 19歳でシャーロットのサマーキャンプに招待された時、彼はジョーダンから「『自分が成功した』という思いは、この先も決して抱くな」という助言をもらったという。6月14日で32歳を迎えるヒギンズ。この先もまだまだ魅せてほしい選手だ。

文●小川由紀子

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