実際問題として、NBAのアシスタントコーチにお声がかかるようなヨーロッパの指導者は、欧州のビッグクラブのヘッドコーチとしてそれなりの高給を得ている。格段に金額が下がるNBAのアシスタントコーチになるという選択は、そんな彼らにとって現実的に難しいものだと、イタリア系アメリカ人のマイク・ダントーニは以前発言していた。
しかし前コミッショナーの故デイビッド・スターンは生前「将来的には、短い任期でチームを率いる他国籍コーチが、成功する他国籍選手の数より多くなる」と予見している。
アタマンHCも「もしNBAの誰かが自分を(HCに)望むなら、いつだって話し合いに応じる」と語っているから、世界最高峰リーグに挑戦したいと願うのは、選手だけでなく指揮官も同じことだろう。プレースタイルやカルチャーの違いはあっても、選手同様、順応できる能力があれば成功できない理由はない。
スターン氏が予言したような状況が実現するのはまだかなり先のことのようにも思えるが、いつかヨーロッパ人ヘッドコーチが、NBAチャンピオンとなる日を見てみたい気もする。
文●小川由紀子
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
しかし前コミッショナーの故デイビッド・スターンは生前「将来的には、短い任期でチームを率いる他国籍コーチが、成功する他国籍選手の数より多くなる」と予見している。
アタマンHCも「もしNBAの誰かが自分を(HCに)望むなら、いつだって話し合いに応じる」と語っているから、世界最高峰リーグに挑戦したいと願うのは、選手だけでなく指揮官も同じことだろう。プレースタイルやカルチャーの違いはあっても、選手同様、順応できる能力があれば成功できない理由はない。
スターン氏が予言したような状況が実現するのはまだかなり先のことのようにも思えるが、いつかヨーロッパ人ヘッドコーチが、NBAチャンピオンとなる日を見てみたい気もする。
文●小川由紀子
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
関連記事
- 体重超過で減給のザイオン、減量でボーナス支給のディーオウ――NBA選手たちの特殊な契約形態<DUNKSHOOT>
- レブロンも絶賛する昨季新人王バーンズ。オールスター級への軌跡を歩む俊英の“手応えと課題”とは<DUNKSHOOT>
- 「話にならないようなレベルだった」。世界中を魅了した“1992年ドリームチーム”を取材した記者が当時を回想<DUNKSHOOT>
- 「ヒューストンに行くものだと思っていた」“サプライズ”でマジックに指名されたバンケロが明かすドラフト前の裏話<DUNKSHOOT>
- 大きな話題となったエンビードのフランス国籍取得。仏代表選手やHC、そしてカメルーン側の反応は<DUNKSHOOT>