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海外サッカー

「バスを標的にする可能性も」EL出場権をめぐる因縁の両チームが日曜日に対決…パレス・サポーターの抗議活動を警察当局も警戒

THE DIGEST編集部

2025.08.22

ECLプレーオフ第1戦で勝利を挙げたパレス。次戦は因縁の対決に臨む。  (C) Getty Images

ECLプレーオフ第1戦で勝利を挙げたパレス。次戦は因縁の対決に臨む。 (C) Getty Images

 クリスタル・パレスは今週末の日曜日、プレミアリーグ第2節で本拠地セルハースト・パークにノッティンガム・フォレストを迎えるが、この一戦で警備体制を強化するため、フォレスト関係者およびロンドン警視庁と協議を行なっていると、英国の日刊紙『The Guardian』が伝えている。
 
 パレスといえば、昨季にFAカップ優勝を果たしてヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得したはずだったが、オーナーのジョン・テクスター氏がリーグアンのリヨンでもオーナーを務めているため、UEFA(欧州サッカー連盟)のクラブ財務管理機関によって「マルチクラブ所有規定」に違反しているとしてカンファレンスリーグ(ECL)への“降格”処分を下されたことがオフの大きな話題となっていた。

 これに対し、パレスの会長であるスティーブ・パリッシュは先月、ガリー・リネカーのポッドキャスト『Rest is Football』でのインタビューで、彼らが出場権を失った場合、繰り上げでELの舞台に立つことになるフォレストが今回の処分決定において「暗躍」したことを示唆。サポーターは数百人が抗議のデモ行進を行ない、「我々のクラブ、そしてサッカー全体に対する酷い不正」と怒りを表した。

 結局、スポーツ仲裁裁判所への上訴もむなしく、処分が覆ることはなくECLへの出場が決まったパレスは、現地時間8月21日にプレーオフでノルウェーのフレドリクスタッドと予選プレーオフを戦い、1-0と勝利。その3日後に奇しくも“因縁”のフォレストと今季初のホームゲームで対峙することとなり、ここではサポーターが再び抗議行動を計画しているとされる。

 パリッシュ会長の「不当な扱い」という怒りに共感し、日曜日の試合でその思いを示そうとしている彼らに対し、警戒を強めているのが警備側だ。「本来であれば、ロンドン警視庁によって『低リスク』と分類される試合だが、今回は事情が異なる。抗議の詳細はまだ確認されていないが、サポーターが試合前に早くからセルハースト・パークに到着し、フォレストのチームバスを標的にする可能性があるとされており、警察や警備員による追加の保護が必要となるかもしれない」(同メディア)。

もし、フォレストのオーナーであるエバンゲロス・マリナキス氏が会場に姿を見せるならば、罵声の標的となる可能性が高い。ギリシャの大富豪である彼は、テクスター・オーナー氏同様に複数のクラブを所有しているが、こちらは期限内に「ブラインドトラスト(運用や管理を第三者に託すことで一時的に経営への影響力がない状態になる)」を適用したことで問題をクリアしていたが、パレスにとっては好まざる存在となっている。
 
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