現地時間9月6日に実施された日本代表とメキシコ代表との国際親善試合は、スコアレスドローに終わった。
メキシコは昨年7月、ハビエル・アギーレ監督の就任を機に復活。CONCACAFネーションズリーグを初制覇、そしてゴールドカップ連覇と勢いを取り戻していた。それでもメキシコのメディアは、日本を「アジア最強チーム」として警戒していたという。
試合後、メキシコのニュースサイト『Mediotiempo』は、
内容面では、日本が優勢だったと強調している。
「メキシコは日本に主導権を握られ、オークランドでの勝利を逃した。日本の決定力不足がなければ大敗もあり得ただろう。日本にとってスコアレスドローは不公平な結果だった」
試合前には、メキシコ紙『El Economista』が、日本サッカーの進化を特集。FIFA公認エージェントで、マンチェスター・シティやアヤックスともつながりを持つロブ・ガルシア氏の見解を紹介していた。
ロブ氏が最初に挙げたのは、外国人監督の招聘と海外組の増加だ。
「ジーコやイビチャ・オシム、アルベルト・ザッケローニ、アギーレ、ヴァイッド・ハリルホジッチら外国人監督の登用で、日本代表には新しい価値観がもたらされた。そして、それ以上に大きいのは、海外クラブでプレーする選手の増加だ。それぞれが何らかの形で自国のサッカーの発展に貢献している」と語る。
またロブ氏は“輸入”の効果にも注目している。
「日本は育成システムが確立されており、その上でブラジル人を中心とした外国人選手がJリーグ全体のレベルを押し上げてきた。今も国内には興味深い外国籍の選手が多く、競争力向上に寄与しない外国人は受け入れない姿勢がある」
さらに興味深いのが、選手育成において“多様性”よりも“個”を伸ばす一点集中に比重を置いた取り組みが成果を上げているという意見だ。
「日本人選手の解剖学的構造や身体的特徴に合った資質を活用するメソッドを取り入れている。選手個々の強いところを強化しようという新たな試みで、日本人の特徴であるスピードもその一つだ。ポリバレント性を求めるよりも、すでに持っている資質を100%活用しようという考えを基にトレーニングが行なわれる。この育成法は、私がよく知るオランダでも取り入れられている。こうした取り組みが、日本と他のアジア諸国との差を広げている」
ロブ氏は最後に、7年以上続く森保一監督による長期政権のメリットにも言及し、こう締めくくっている。
「カタールW杯後、日本サッカー協会は森保監督の続投を決断した。A代表とU-23を兼任していた時期もあり、就任以来、若手を積極的に引き上げて代表チームを強化している。ドイツやスペインに勝利したカタールW杯での快進撃も、長期政権がもたらした成果の一つだ」
文●下村正幸
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ロブ氏が最初に挙げたのは、外国人監督の招聘と海外組の増加だ。
「ジーコやイビチャ・オシム、アルベルト・ザッケローニ、アギーレ、ヴァイッド・ハリルホジッチら外国人監督の登用で、日本代表には新しい価値観がもたらされた。そして、それ以上に大きいのは、海外クラブでプレーする選手の増加だ。それぞれが何らかの形で自国のサッカーの発展に貢献している」と語る。
またロブ氏は“輸入”の効果にも注目している。
「日本は育成システムが確立されており、その上でブラジル人を中心とした外国人選手がJリーグ全体のレベルを押し上げてきた。今も国内には興味深い外国籍の選手が多く、競争力向上に寄与しない外国人は受け入れない姿勢がある」
さらに興味深いのが、選手育成において“多様性”よりも“個”を伸ばす一点集中に比重を置いた取り組みが成果を上げているという意見だ。
「日本人選手の解剖学的構造や身体的特徴に合った資質を活用するメソッドを取り入れている。選手個々の強いところを強化しようという新たな試みで、日本人の特徴であるスピードもその一つだ。ポリバレント性を求めるよりも、すでに持っている資質を100%活用しようという考えを基にトレーニングが行なわれる。この育成法は、私がよく知るオランダでも取り入れられている。こうした取り組みが、日本と他のアジア諸国との差を広げている」
ロブ氏は最後に、7年以上続く森保一監督による長期政権のメリットにも言及し、こう締めくくっている。
「カタールW杯後、日本サッカー協会は森保監督の続投を決断した。A代表とU-23を兼任していた時期もあり、就任以来、若手を積極的に引き上げて代表チームを強化している。ドイツやスペインに勝利したカタールW杯での快進撃も、長期政権がもたらした成果の一つだ」
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