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海外サッカー

「10年前も、今も、誰も俺を止められない」イブラヒモビッチが吠える!血染めのライオンのSNSも話題に

THE DIGEST編集部

2020.10.19

イブラヒモビッチは39歳とは思えないパフォーマンスでインテルから2ゴールを奪った。(C)Getty Images

イブラヒモビッチは39歳とは思えないパフォーマンスでインテルから2ゴールを奪った。(C)Getty Images

 10月17日(現地時間)、セリエA第4節でミランがインテルとの「ミラノ・ダービー」を4年ぶりに制し、1995-96シーズンぶりとなる開幕4連勝を果たして、単独首位に躍り出た。

 2-1で勝った注目の一戦でミランの全ゴールを挙げたのは、“やはり”ズラタン・イブラヒモビッチだった。第1節ボローニャ戦以来のドッピエッタで得点ランキングの首位にも立った39歳は、12分に自ら得たPKをGKにセーブされるも、冷静に詰めて先制点をもたらし、その4分後にはラファエル・レオンのクロスを難なく合わせて決勝点を挙げた。

 イブラヒモビッチといえば、先月24日にコロナ検査で陽性反応が出たことで、一時はダービーの出場すらも危ぶまれたものだが、復帰したエースは以前と変わらぬ圧倒的な存在感を示して重要な勝利の立役者となった。

 試合後、『Sky Italia』のインタビューに応えたイブラヒモビッチは、「ミランは4年間もダービーで勝っていなかった。そして俺は、家に2週間も閉じ込められていた。とてもハングリーだった。PKを決められなかったことは悔しいが、重要なのはチームの勝利だ。冒険はこれからも続いていく」と語っている。
 
 新型コロナで自宅療養していた時期を振り返り、「少しだけ味覚がなくなったが、3日毎に検査を受けており、ダービーでは絶対にプレーするつもりだったし、誰も俺を止めることはなかっただろう」と、イブラ節を全開させた。

 現在のミランについては、「俺が来てから、とりわけロックダウン以降、チームは偉大なことを成し遂げている。みんなが成長し、以前とはメンタル面が違う。若い選手は責任感を持つようになった。俺も最年長として責任を感じている。この状況は大好きだ。みんなが勝利に飢えている」と、今後に向けての自信を窺わせた。

 ステーファノ・ピオリ監督が「彼は全てにおけるチャンピオンだ」と称賛したイブラヒモビッチ。まさに奇跡の39歳だが、彼自身は年齢をハンデとは捉えておらず、「俺が10歳若かったら、誰も俺を止められない。だが、今だって誰も俺を止められない」と言い切ってしまう。

 試合後には自身のSNSに、獲物を食した後であろう、口周りを血に染めたライオンの写真を掲載し、イタリア語で「飢え」と一言だけ記した投稿が話題になった。

「俺はこのライオンのようなものだ」と語るイブラヒモビッチ。圧倒的な力と威厳を示す“百獣の王”と、確実に変貌を遂げつつある周囲の若き選手たちにより、最初の大一番を制したミランには、早くもファンから10年ぶりのスクデット獲得の期待が寄せられている。

構成●THE DIGEST編集部
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