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海外サッカー

中島翔哉、先発出場でポルトの勝ち抜けに貢献!「平穏」を取り戻し、次なる目標は?

THE DIGEST編集部

2020.11.23

先発出場した中島は、4-4-2の2列目左サイドでプレーした。(C)Getty Images

先発出場した中島は、4-4-2の2列目左サイドでプレーした。(C)Getty Images

 11月21日(現地時間)、タッサ・デ・ポルトガル(国内カップ)の3回戦が行なわれ、昨季王者のポルトは3部リーグのファブリウ・バレイロを2-0で下し、次ラウンド進出を果たした。

 同コンペティションでは過去、ベンフィカに次いで2位となる17回の優勝を飾っている名門チームは、アウェーゲームながらも格下相手に序盤から攻勢に立ち、多くのチャンスを作って迎えた前半アディショナルタイム、スペイン人FWのトニ・マルティネスが見事なオーバーヘッドで先制ゴールを奪う。

 さらに51分には、イラン代表FWのメフディ・タレミが、後方からの縦パスをダイレクトで叩き込んで追加点。以降、ゴールは挙げられなかったものの、危なげなく残り時間を過ごして試合終了を迎えた。
 
 この試合、中島翔哉は10月24日のリーガNOS第5節ジウ・ビセンテ以来となる公式戦での先発出場を果たし、4-4-2の2列目左サイドでプレー。積極的な姿勢で多くの攻撃に絡み、幾つかの効果的なパスを出した他、52分にはペナルティーエリア左で相手をかわして強烈なシュートを放ったが、相手GKの好守に阻まれる場面もあった。

 61分にベンチに退いた中島について、セルジオ・コンセイソン監督から直接の言及はなかったものの、「普段あまり起用されない選手の試合における反応に、とても満足している。普段から練習で真剣に取り組んでいることが、この試合で見られた」という指揮官のコメントの対象には、日本人アタッカーも含まれていたことだろう。

 現地メディアでは、ポルトのスポーツ紙『O JOGO』で前述の惜しいシュートの場面が動画で公開された他、同国のサッカー専門サイト『BOLA NA REDE』の採点では、チームでは2番目に高い10点満点中の「7」と評価されている。

 前述のジウ・ビセンテ戦以降は、リーガ、チャンピオンズ・リーグ(CL)の計4試合で後半途中からの出場に甘んじており、まだS・コンセイソン監督の信頼を完全に勝ち得たとは言えないが、昨季の加入以降の、守備面をめぐる指揮官からの叱責や出場機会の減少、そしてコロナウイルス禍によるチーム離脱など、様々な出来事を考えれば、ようやく中島は「平穏」を取り戻したと言えるかもしれない。
 

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