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久保建英のキャリアを現地メディアが展望!ヘタフェでは「出場機会の満たされる未来」と「苦労する可能性」の両面が…

THE DIGEST編集部

2021.01.14

ヘタフェでのデビュー戦で2ゴールに絡んだ久保。とはいえ、レギュラー定着のハードルは低くはないようだ。(C)Getty Images

 1月11日(現地時間)に行なわれたラ・リーガ第18節のエルチェ戦、その3日前にヘタフェ加入を発表したばかりの久保建英は、一度も練習に参加することなくピッチに立ち、いきなり2ゴールに絡む活躍を見せて世界中を驚かせた。

 ぶっつけ本番で圧巻のデビューを飾った19歳の日本人へは、スペイン国内外のメディアから賛辞の声が寄せられ、早くも新天地での主力の座は確約されたとする見る向きもある。マドリードのスポーツ紙『MARCA』も、20日の次節ウエスカ戦について、久保を4-2-3-1の2列目右サイドで先発出場すると予想する。

 一方、専門メディアの『Jornada Perfecta』は、久保、そしてカルレス・アレニャが加入したヘタフェの今後の戦い方を展望。と同時に、「ファンタジーの犠牲」というタイトルの通り、彼ら2人によって"弾き出される"選手や、逆に彼らの前に立ちはだかるライバルにも言及している。
 
 システムについては、ホセ・ボルダラス監督の下でこれまで4-4-2システムを追求してきたヘタフェが、2人の加入によって4-3-3、もしくは4-2-3-1に移行する可能性があるといわれているが、同メディアは4-3-3で久保は右ウイングとしてチャンスメイクとフィニッシュに絡み、アレニャは中盤でゲームを組み立て、ボールを配球する役割を担うと見る。

 これは実際には、前述の『MARCA』も予想する4-2-3-1に近く、久保は2列目右サイド、アレニャは2列目中央。他の中盤では、2列目左はこちらもバルセロナ下部組織出身のマルク・ククレジャ、中盤の底にはネマニャ・マクシモビッチとマウロ・アランバリが並ぶことになりそうだ。

 久保の加入によって"犠牲"になるのは、アラン・ニョムとなるが、もしボルダラス監督が守備的な戦術を採りたい場合には、再びこのカメルーン代表選手がファーストチョイスとなる可能性もある。また、久保はフランシスコ・ポルティージョともポジション争いも展開しなければならず、ヘタフェの戦術の理解が遅れるようだと、ベンチ行きもあり得るという。