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海外サッカー

“干される“南野拓実に現地メディアは同情と期待!対してレジェンドは「実力不足」と苦言

THE DIGEST編集部

2021.01.21

出場機会を与えられない南野の境遇に現地メディアも疑問を呈している。(C)Getty Images

出場機会を与えられない南野の境遇に現地メディアも疑問を呈している。(C)Getty Images

 プレミアリーグ第14節のクリスタル・パレス戦でリーグ初得点を記録し、さらに7-0の歴史的大勝に大貢献する好パフォーマンスを披露したことで、一気にその評価を高めたリバプールの南野拓実。しかし、その後はユルゲン・クロップ監督から声がかかることはなく、リーグでは4試合連続で90分間をベンチで過ごしている。

 その間、FAカップ3回戦のアストン・ビラ戦では先発出場し、なかなかプレーに絡めず存在感を示せなかったものの、少ない見せ場の中でジョルジニオ・ヴァイナルダムの決勝ゴールをアシストするなど、仕事は果たした26歳の日本人選手がリーグで出番を与えられないことに、現地メディアも疑問を抱いている。

 リバプールの現地紙『Liverpool Echo』は、「ユルゲン・クロップによる承認後の、説明のつかない南野拓実の欠場」と題した記事で、「さすがに、彼が(監督から)気にかけてもらえないことに疑念を抱くのも許されるだろう」と、同情的に綴っている。
 
 タイトルの「クロップによる承認」とは、昨年9月のカラバオ・カップ3回戦リンカーン・シティ戦後に指揮官が2ゴールを奪った南野について語ったコメントのことだ。

「彼は多くの状況に関わっていた。我々は、彼がどのポジションで最高の資質を示すのか理解している。彼はどこでプレーしても、最終的に中央にいる。左ウイング、右ウイング、中盤でプレーしても、最終的に中央にいる。そこが彼にとって、本当に強みを発揮できるポジションだ」

 しかしクロップ監督が中央で南野を起用することは、ロベルト・フィルミーノが不調に陥っている状況においても非常に少ない。実際のところ、南野の武器であるはずの「多様性」がクロップ監督を惑わせ、今なお彼はベストなポジションを見つけられないままでいると同メディアは分析する。そして、現在の南野が最も輝けるポジションは、クリスタル・パレス戦で見られた前線左サイドであるという。

 英国の日刊紙『The Guardian』も、日本人選手の出場を待望しており、「南野はリバプールの“干ばつ”を終わらせるためにプレーする価値がある」と主張する。
 

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