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久保建英は「加入以来、最も精彩を欠いた」1-5大敗に現地メディアの評価は辛め…一方で「マドリーは喜んでいる」との報道も

THE DIGEST編集部

2021.01.26

インターセプトで先制点に絡んだ久保だが、その後はチャンスを生み出せないまま69分に交代した。(C)Getty Images

 1月25日(現地時間)、ラ・リーガ第20節が行なわれ、ヘタフェはアスレティック・ビルバオに1-5の大敗を喫し、3連勝はならなかった。

 試合は開始からわずか18秒で動いた。先制点を挙げたのは、アウェーのヘタフェ。カルレス・アレニャのダイレクトのクロスをマルク・ククレジャが頭で合わせてのゴールだったが、右サイドで相手のクリアをカットし、すかさずペナルティーエリア内のハイメ・マタにボールを通して起点になったのは、久保建英だった。

 今冬に加入した19歳の日本人は、2試合連続で先発出場を果たし、定位置となった4-2-3-1の2列目右サイドでプレー。いきなり、ゴールに絡む仕事を果たしたことで、勢いに乗るかと思われたが、以降はビルバオの人数を多く割いた守備網をなかなか突破できず、チャンスを生み出せないまま、69分にマモール・ニアンとの交代でピッチを退いた。
 
 試合後、ホセ・ボルダラス監督は、「相手の守備が厳しく、力強かったために、今日の彼はあまり攻撃に参加できなかったと思う」と久保に言及し、以下のように続けた(スポーツ紙『MARCA』より)。

「サイドに寄り過ぎていたので、ハーフタイムにもっと中央に入るように指示をした結果、後半は少し良くなった。しかし、(サイドを崩されての大量失点で)この改善も無意味となったが……。大敗を喫したので、攻撃に関して評価することはできない。久保が加入して、多くのものがもたらされたことは嬉しいが、今日はみんなが敗戦を悲しんでいる。我々は次の試合について考えなければならない」

 現地メディアの評価も厳しめで、スポーツ紙『AS』は、先制場面での素早く的確なプレーについては「テクニックだけでないことを証明した」と褒めるも、総合的には「果敢に仕掛けるも、ほとんどの場面で成功を収めることはできなかった。ヘタフェ加入以降で最も精彩を欠いた試合となった」とネガティブに綴った。

『MARCA』は、「久保とアレニャはヘタフェに欠けていた新鮮さとクオリティーをもたらしたが、ビルバオ相手には最小限に抑えられた」として、この試合ではバスクのチームが一枚上手だったと捉えている。