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海外サッカー

「チームに“解決策”を与えた」香川真司、リーグ戦でも高評価!「PAOKはベルバトフの過ちを繰り返すな」との警告も

THE DIGEST編集部

2021.02.08

香川のプレーを現地メディアは「全てのコンタクト、コントロール、パスは完璧で、判断も速く、プレーは際立っている」と評した。写真:アフロ

香川のプレーを現地メディアは「全てのコンタクト、コントロール、パスは完璧で、判断も速く、プレーは際立っている」と評した。写真:アフロ

 2月6日(現地時間)、ギリシャ・スーパーリーグ第21節が行なわれ、PAOKはアポロン・スミルニと2-2で引き分けた。

【写真】PAOKが公開した香川真司のリーグデビュー戦の様子

 首位オリンピアコスとは勝点14差の4位(試合前)のPAOKは、チャンピオンズ・リーグ出場圏内の2位に入るために取りこぼしは許されない状況にあるが、この中位との対戦では詰めの甘さやミスなどで常に先行を許し、88分に何とか追いついて勝点1を得るという内容に終わった。

 パブロ・ガルシア監督や選手たちの口から反省の弁ばかりが漏れてきたこの試合、香川真司は62分にクリストス・ツォリスとの交代でピッチに登場。好評を博した3日前の国内カップAEL戦でのPAOK初お目見えに続き、今度はリーグ戦デビューを飾った31歳の日本人MFは、すぐにリーダーシップを発揮して攻撃をコントロールし、巧みなパスで決定機を創出するなど、持ち味を発揮してみせた。
 
 この約30分間のプレーについて、現地のスポーツメディア『SDNA』は「敵陣でのボール回しにおいて重要な役割を担い、相手の守備を攻略するための特別なインスピレーションを有していた」と評価。ただ、チームがホームで下位チーム相手に引き分けたことで、彼のデビュー戦は「満足のいくものとはならなかった」とも付け加えている。

 同じスポーツメディアの『THES SPORTS』は「62分にトゥンバ(PAOKのホームスタジアム)・デビューを飾った香川は、議論の余地がないクオリティーの高さを示し、様々な美しいプレーを見せたものの、ゴールには至らなかった」、またPAOKの専門メディア『PAOK24』は「イニシアティブを取って、チームに“解決策”を与えた」と綴った。

 スポーツメディア『SPORtime』は「出場してすぐに、彼が“エリート”に属していることが示された。全てのコンタクト、コントロール、パスは完璧で、判断も速く、プレーは際立っている。まだ完全にリズムを取り戻しておらず、運動量が多くなくても、スペースを見つける能力と植え付けられた縦へのプレーが彼にはある」と絶賛した後、こう続けている。

「PAOKにとって最悪なのは、かつてのディミタール・ベルバトフ(2015-16シーズンに在籍)のように、すぐにスーパースターの伝説を途絶えさせてしまうことだ。香川は45分以上プレーすることがなくても、数分間で目立ち、違いを生み、何でもやれる。PAOKは、奇跡的にギリシャでのプレーを選択したこの日本人を短期間で失うという、歴史的な過ちを繰り返してはならない」
 

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