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「ペレス会長が出口の扉を開く」久保建英の売却をスペインメディアが予想。アジア開拓の重要な人材だが…

THE DIGEST編集部

2021.04.27

今季はほとんど存在感を示せていない久保だが、いまだ優良銘柄として引く手あまただという。(C)Getty Images

 今季、レアル・マドリーからのレンタルで、ビジャレアル、ヘタフェとクラブを渡り歩いた久保建英。現在はマドリードのクラブでのプレーに集中しているところだが、すでに来季以降の去就について多くの注目が集まっている。

 その選択肢としては、所有元マドリーへの復帰の他、レンタルの続行があり、現時点でイングランドの名門アーセナルがマルティン・ウーデゴー、ダニ・セバージョスらマドリーからのレンタル組の残留がならなかった場合の代役として、この日本人選手に関心を示しているとされ、また以前から熱視線を注いでいるラ・リーガの古豪ベティスの名も新天地候補として噂に上がっている。

 そして、もうひとつの選択肢が、完全移籍だ。久保自身はマドリー復帰を最大の目標に掲げており、またマドリー側もフロレンティーノ・ペレス会長をはじめ、多くの首脳陣が久保に近未来のクラブの主力として期待をかけている。またアジアのマーケットの開拓においても重要な人材と捉えているとされ、売却の可能性は低いと多くの現地メディアは予想しているが、逆に現在の財政問題を解決するために、マドリーが久保をショーケースに並べるだろうと見る者も存在する。
 
 スペインで最もポピュラーな専門サイトのひとつである『diariogol』も放出を予想しており、「ペレス会長が出口の扉を開く6選手」として、久保の名を挙げている。

 マドリーは、コロナ禍によるダメージに加え、先頭となって立ち上げた欧州スーパーリーグ構想が早くも頓挫するなど、財政を立て直すのに苦労しているが、一方でパリ・サンジェルマンのキリアン・エムバペやドルトムントのアーリング・ハーランドといったビッグネームの獲得を狙っており、そのための資金を調達する最も現実的な手段が、余剰戦力の一斉売却だと同メディアは主張する。

 そしてまず、イスコ、マルセロ、マリアーノ、エデン・アザール、ラファエル・ヴァランヌの名を挙げ、これら2022年夏に契約満了を迎える選手については、基本的に残留の方向で交渉を行なっているものの、残り数か月で更新がなされない場合、移籍市場の商品となるという。
 
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