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海外サッカー

「芸術家はベンチに座り続けた」久保建英、“労働者の戦場“となったエイバル戦で出番なし…現地記者は「言葉を失う」と痛烈批判

THE DIGEST編集部

2021.05.11

苦境に立たされている久保。プレー機会を失っている現状は、来季の去就にも影響を与えてきそうだ。(C)Getty Images

苦境に立たされている久保。プレー機会を失っている現状は、来季の去就にも影響を与えてきそうだ。(C)Getty Images

 ラ・リーガ第35節が現地時間5月9日に行なわれ、ヘタフェはエイバルに0-1で敗れた。

 残留争いに向けて少しでも勝点の欲しいヘタフェは、最下位チームを本拠地コリセウム・アルフォンソ・ペレスに迎えたが、試合は堅い内容となり、日刊紙『El Pais』が以下のように表現したほどだ。

「(ジャーナリストの)イケル・ヒメネスが『バミューダトライアングル』と呼んだコリセウムの中盤はこの試合でも両チームから無視され、センターサークルがプレーに使われたのは前後半開始、そしてゴール後のキックオフ時だけだった。また、空中を高く飛び交うボールは、マドリード・バラハス空港への離着陸の妨げを回避するために飛行許可が必要となる可能性があるほどだった」

 創造性とは程遠い激しい戦いは、両者スコアレスで進み、1勝点でも欲しいヘタフェはホームゲームながらもホセ・ボルダラス監督が守備的な交代策を採って試合を終わらせようとしたが、89分にCKでネマニャ・マクシモビッチが痛恨のハンドでPKを献上。土壇場で失点を喫するという最悪の結末を迎えた。
 
「結果はアンフェアだ」との指揮官のコメントも虚しく、勝点を取り逃がしたこの最下位チームとの一戦で、久保建英はピッチに立つことはなく、同じく出番のなかったエイバルの乾貴士、武藤嘉紀との日本人対決も実現しなかった。

 アストゥリアスの新聞『La Nueva Espana』は、この試合を「労働者のための戦場」と表現したが、続けて「ヘタフェの“芸術家”であるカルレス・アレニャと久保はベンチに座り続け、エイバルのブライアン・ヒルは活躍することを許されず、影の薄い存在としてピッチ上の幽霊となった」と報じている。

 また、ジャーナリストのアルバロ・カニベ氏は「チェマ・ロドリゲスが、アレニャ、久保、フランシスコ・ポルティージョに先んじてローテーションに入るという事実が、なぜヘタフェがこの順位にいるかを物語っている。言葉を失う」と自身のSNSに投稿。また、「ヘタフェは、チームを破壊したボルダラスのせいで衰退を続けている」と、指揮官を激しく非難した。
 
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