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「7.11」の奇跡の栄光再び!アズーリ欧州制覇の立役者マンチーニ監督の「92年の雪辱」と盟友との「永遠の友情」にイタリア国民が感動

THE DIGEST編集部

2021.07.14

マンチーニ(右)とヴィアッリ(左)の歓喜のシーンは、イタリアを感動で包んだ。(C)Getty Images

マンチーニ(右)とヴィアッリ(左)の歓喜のシーンは、イタリアを感動で包んだ。(C)Getty Images

 7月11日(現地時間)に聖地ウェンブリーで行なわれたEURO2020決勝でイングランドをPK戦の末に下し、1968年大会以来53年ぶりとなる2度目の欧州制覇を果たしたイタリア。翌日にはローマで凱旋パレードを行ない、詰めかけた多くの国民から熱狂的な歓迎と祝福を受けた。

 抜群のキャプテンシーを発揮したジョルジョ・キエッリーニとアンドレア・ボヌッチのベテラン鉄壁CBコンビ、2度のPK戦でスーパーセーブを披露して直接的に優勝をチームにもたらした22歳の守護神ジャンルイジ・ドンナルンマ、クラブ(チェルシー)と代表での欧州制覇達成で今やバロンドール候補にも挙げられるジョルジーニョ、鮮やかな突破力で攻撃を活性化させたフェデリコ・キエーザ、左SBで絶大な存在感を示し、アキレス腱断裂による戦線離脱がチームの結束をより強めることにもなったレオナルド・スピナッツォーラ……etc.

 今大会で生まれた多くのヒーローたちに拍手と歓声が浴びせられたが、やはり最大の賛辞を受けたのは、2018年ロシア・ワールドカップで15大会ぶりの欧州予選敗退を喫したどん底のチームを引き受け、3年半で魅力的かつ強力な集団を作り上げたロベルト・マンチーニ監督だ。
 
 決勝戦の後に「これはイタリア・サッカーのルネッサンスだ」と語り、選手たちの偉業を称えた彼に対し、ディノ・ゾフ、アリーゴ・サッキ、アントニオ・カッサーノ、フリスト・ストイチコフ等々……国内外のレジェンドたちが、口々に「良い仕事をした」と称賛し、56歳の指揮官こそが偉業の立役者であると断言している。

1982年に戦前は誰も予想しなかったスペイン・ワールドカップ優勝を果たした記念の日である「7.11」に、39年後、再び“奇跡”を起こしたことで、イタリア国民に深い感慨を与えたマンチーニ監督。「特別な日にしたい」という抱負を実現させた彼は、決勝戦の後、自身の別の因縁に言及した。

「この勝利の一部を、パオロ・マントバーニに捧げたい。彼は29年前に私たちとここウェンブリーにいて、バルセロナとの決勝戦で敗れた。そして、その時に多くのサンプドリア・サポーターも苦しみを味わった。今回のこの勝利は、そんな彼らの“作品”でもあると思う」
 

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