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「7.11」の奇跡の栄光再び!アズーリ欧州制覇の立役者マンチーニ監督の「92年の雪辱」と盟友との「永遠の友情」にイタリア国民が感動

THE DIGEST編集部

2021.07.14

 現役時代、サンプドリアでマントバーニ会長の寵愛を受けながら才能を開花させ、チームを高みに導いたマンチーニは、チャンピオンズ・リーグ創設前年の1991-92シーズンに欧州の頂点を懸けて、ウェンブリーでのバルセロナ戦に臨んだが、無得点のまま迎えた延長後半5分、ロナウド・クーマンの強烈なFKで決勝点を献上、涙を飲むこととなった。

 89年5月にスイス・ベルンで開催されたカップウィナーズ・カップ決勝でバルサに敗れた際、「タイトルを獲得するまでは誰も移籍しない」という約束を選手間で交わしてから3年後に訪れた千載一遇のチャンスを逸したサンプドリアは、黄金時代の幕を閉じ、父親のような存在だったマントバーニ会長は翌年秋に天寿を全うしている。このことは、マンチーニの心に今なお深く刻み込まれていたようだ。

 なお、「血の結束」を交わしていた当時のチームのメンバーが、今回のスタッフ陣には3人も名を連ねていた。「ポパイ」ことアッティリオ・ロンバルド、ジュリオ・ヌチャーリ、そしてジャンルカ・ヴィアッリだ。また、時期はずれているものの、アルベリコ・エバーニ、ファウスト・サルサーノも、サンプドリアでマンチーニと共闘しており、まさに付き合いの古い戦友たちばかりである。
 
 この中で、マンチーニと最も強い絆で結ばれていたのが、かつてイタリア最高のストライカーと呼ばれたヴィアッリだ。1984年にサンプドリアで邂逅し、同じ64年生まれということもあって2人は意気投合。天才肌のマンチーニは、努力家のヴィアッリから「常に全力を尽くすという一番大事なことを学んだ」と尊敬の念を表し、現役時代は92年でコンビを解消したものの、代表監督就任に際して彼をアドバイザーとして迎えた。

 2018年にヴィアッリが膵臓がんに罹った際、治療の中で抗がん剤の副作用に苦しみ、人知れず涙を流したという盟友を、彼の家族とともに支えてきたマンチーニ。今大会は監督と選手団団長という立場で共闘し、優勝決定の際には互いに感涙にむせびながら抱擁を交わす場面が、イタリア国民の心の琴線に触れ、多くの国内メディアが彼らの「永遠の友情」を称えた。

 現役時代、クラブでは輝きを放ちながら、アズーリではその才能に見合う結果を残せなかったという共通点を持つ2人が、ようやく雪辱を果たすことにもなったEURO2020。イタリアにとっては、あらゆる意味で感慨深い大会となったのである。

構成●THE DIGEST編集部

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