日本代表

W杯対戦3か国に“ヒント”を与えた!? カナダ代表に逆転負け…日本代表の弱点を各国メディアが指摘「弱さをさらけ出した」

THE DIGEST編集部

2022.11.19

W杯本番前最後の強化試合となったカナダ戦で逆転負けを喫した日本。ドイツ戦での躍動に期待したい。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 現地時間11月16日、日本代表がカタール・ワールドカップ前の最後のテストマッチを行ない、カナダ代表に1-2で敗れた。

 UAEのドバイでの一戦、レギュラー当落線上にある選手や怪我明けで長く戦線を離脱していた選手が多くスタメンに名を連ねた日本は、開始9分に柴崎岳の縦パスに相馬勇樹が巧みなダイレクトボレーで合わせてゴール。しかし、徐々にカナダにボールを持たれるようになると、21分にCKでマークのずれからスティーブン・ヴィトリアに詰められて同点とされる。

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 カナダにボールポゼッション(46%対54%)でもシュート数(7本対17本)でも上回られた日本だが、後半に選手交代やシステムの変更などで好機も掴み、90分には山根視来が右ポストを叩く決定機を迎えた。試合はこのままドローで終わるかと思われたが、アディショナルタイムに山根がペナルティーエリアでリッチー・ラリアを倒してPKを献上、ルーカス・カバリーニの"パネンカ"にGK権田修一は反応したものの、防ぎ切れずに土壇場での逆転を許してしまった。

 本大会前の最後の試合で敗北を喫したのは1998年フランス大会(0-1ユーゴスラビア)、2010年南アフリカ大会(0-2コートジボワール)以来となる日本について、アジア・サッカー連盟(AFC)の公式サイトは「W杯の初戦となるドイツ戦で先発出場が予想される選手があまりいなかった日本が、前半でゴールを決めるのは珍しい光景だった」「カナダはデイビッド・ジュニア・ホイレットのセットプレーで、GK権田と急造DFラインに問題を引き起こした」と伝えている。

 FIFAランキング24位の日本に勝利し、自信を深めたカナダ(41位)のジョン・ハードマン監督は「日本は技術面で世界でも屈指であり、トップ20に入る国だ。そのような国を相手に、選手たちが自らのアイデンティティーを示すところを見たかったが、まさにチームが真に一丸となったパフォーマンスだった」と語った(カナダの日刊紙『NATIONAL POST』より)。

 カナダの日刊紙『LA PRESSE』は、自国の失点について「カナダは立ち上がりに緊張しているように見えた。そして、7回連続でW杯本大会に出場する日本のような強大な国に対し、一瞬の戸惑いは高くつく」と指摘したが、一方で日本に対しても「後半に入って日本はより執拗に攻めたものの、終了間際に右ポストを叩くシュートを放つまで、日本はもはやカナダのDF陣を突破することができなかった」と報じている。
 
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対戦国メディアは「カナダは日本を破る方法を示した」と指摘