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海外サッカー

「チームを助けた」負傷交代のネイマールをチームドクターが称賛!同僚も早期回復願う「彼を100%にすることが重要」【W杯】

THE DIGEST編集部

2022.11.25

ブラジル代表の絶対的エースのネイマール。右足首の怪我の状態が気掛かりだ。(C) Getty Images

ブラジル代表の絶対的エースのネイマール。右足首の怪我の状態が気掛かりだ。(C) Getty Images

 毎日熱戦が繰り広げられるカタール・ワールドカップ(W杯)。現地24日には優勝候補の一角、ブラジル代表がセルビア代表との初戦を迎えた。

 ブラジルは0対0で折り返した62分にFWネイマールがドリブルで仕掛け、流れたところをFWヴィニシウス・ジュニオールがシュート。GKが弾いたが、こぼれ球を東京オリンピック得点王のFWリシャルリソンが押し込んで先制点。

 さらに、73分にはヴィニシウス・ジュニオールの右からのクロスを中央のリシャルリソンがワントラップから強烈なバイシクルシュートを放つと、ボールはネットに突き刺さった。今大会ナンバー1と言っていいほどの“ゴラッソ”が飛び出し、ブラジルが追加点を奪う。

 リードを2点に広げたブラジルは盤石の試合運びで主導権を握りセルビアを圧倒。2対0で勝利を飾り、20年ぶり6度目の優勝を狙うカナリア軍団が最高のスタートを切った。しかし、エースのネイマールが右足首を負傷し、77分にピッチに座り込むと80分に交代。ベンチに退いたネイマールは顔を歪め、シャツで顔を覆う前に涙を流す場面があった。

 米スポーツ専門局『ESPN』のマーク・オグデン記者は「6度目のW杯制覇を目指すブラジルは、ネイマールが今大会で再びプレーするかどうかを知るため、チームドクターは24時間から48時間待たなければならないだろうと述べている」という。

 ブラジルのチームドクターであるロドリゴ・ラスマール氏は、「ネイマールは右足首を負傷している。セルビア選手の膝からの衝撃により、すぐにベンチで治療を開始しました。彼は理学療法士と一緒に治療を続けているが、より良い診断を得るために24時間から48時間待つ必要がある。MRI検査の予定はないが、明日には新たな判断を下すことになる。我々は待つ必要があり、早まったコメントをすることはできない」と慎重に言葉を選び、ネイマールの怪我がどれほど深刻かを判断するには時期尚早だと述べている。

 加えて同氏は、「ネイマールは試合中ずっとこの痛みを感じていたが、負傷後11分間チームを助けるためにピッチに残ることを選んだ。彼がこれをしたことは注目に値する」と負傷を抱えながらもチームのため献身的にプレーを続けたエースを称賛した。
 
 ネイマールの思わぬ負傷について、ブラジルを率いるチッチ監督は、「彼は足首を痛めながらも2ゴールのためにピッチに残っていた。チームが彼を必要としていたからだ」と試合後に語った。「ネイマールがW杯に出場することは間違いない。彼は今後もW杯でプレーし続けるだろう」と今後の試合に支障がないことを強調した。

 負傷したネイマールは試合後、自身のツイッターに「タフな試合だったが、勝つことが重要だった。おめでとう、ブラジル。第一歩を踏み出した…。残りあと6」と怪我について一切言及することなく、メッセージを投稿している。

 試合後、2ゴールを決めたFWリシャルリソンはネイマールの怪我について、「私たちにとって最も重要なことは、次の試合に向けて彼を100%にすることです。ホテルに着いたら、彼の様子を見に行きます」とエースの状態を危惧した。

 過去、ネイマールは2014年W杯ブラジル大会でも負傷している。決勝トーナメント準々決勝のコロンビア戦。ネイマールは試合終了間際に相手から強烈なチャージを受け、腰椎を骨折。W杯の残り試合を欠場した。ブラジルはその後、準決勝でドイツに1対7で歴史的大敗を喫する「ミネイロンの惨劇」が起きた。

 大会前には、「これが最後のW杯」と明言するブラジルの絶対的エース。ネイマールは代表で現在75ゴールを記録しており、ブラジルのレジェンド・ペレの得点記録にあと2ゴールに迫っている。このままエースのW杯は終わってしまうのか。王国ブラジルに暗雲が垂れ込める。

構成●THE DIGEST編集部

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