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Jリーグ・国内

“ラスト2戦”に迫ったJ1優勝&残留争い――勝敗を分けるポイントは?

サッカーダイジェスト編集部

2019.11.29

松本を1-0で下した横浜は5連勝を達成。今季初めて首位に立ち、15年ぶりのリーグ優勝に王手をかけた。写真:徳原隆元

松本を1-0で下した横浜は5連勝を達成。今季初めて首位に立ち、15年ぶりのリーグ優勝に王手をかけた。写真:徳原隆元

 J1リーグ32節、首位のFC東京は格下の湘南に勝ち切れず、最下位の磐田は負ければ降格が決まる札幌戦で勝利を収めて瀬戸際で踏みとどまった。混戦を極める優勝&残留争いは、どんな結末を迎えるのか――注目必至の“ラスト2”を展望する。

■優勝争い――5連勝の横浜が優勝に王手、FC東京は浦和戦が鍵に

 32節を終えて、J1のタイトルレースは3チームに絞られた。首位に立つ横浜(勝点64)、2位のFC東京(同63)、3位の鹿島(同60)という顔ぶれだ。逆転優勝の可能性を残していた4位の川崎(同57)は勝点で及ばず、3連覇の夢が潰えてしまった。

 熾烈な優勝争いで最も有利な立場にあるのは、当然ながらスタンディングの一番上にいる横浜だろう。次節の川崎戦で勝利し、FC東京が浦和に敗れれば、鹿島の勝敗にかかわらず、シャーレを手にできる。条件付きとはいえ、横浜は最終節を残して優勝を決められる唯一のチームで、目下5連勝中と勢いもある。このまま突っ走っても不思議ではない。
 
 一方、“まさか”の足止めを食らったのがFC東京だ。8月下旬からのアウェー8連戦を勝ち越し、久々のホームで迎えた32節の湘南戦は先制を許す苦しい展開に。終了間際に追いついて敗戦は免れたものの、下位に沈む格下相手に不覚をとる形で、前節に鹿島から奪い返した首位の座を横浜に明け渡した。次の浦和戦は是が非でも勝利を掴みたいが、13 年9月のリーグ戦を最後に、カップ戦を含め13戦白星なしと相性の悪い相手だけに、苦戦が予想される。ただ、この“鬼門”を突破すれば再び、盛り返せるはず。そして横浜との直接対決となる最終節をモノにできれば栄冠を手にできる。

 厳しい状況に追い込まれたのが鹿島で、次節に横浜が勝てば、優勝の芽はなくなる。ライバルの結果に命運を託すしかなく、ノルマは2勝で、ひとつの負けも引き分けも許されない。ただ、次節に横浜、FC東京が敗れて、鹿島が神戸に勝てば、チャンスは広がる。まさに“人事を尽くして天命を待つ”の精神で、奇跡を信じるしかない。
 

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