■残留争い――松本対湘南は運命の一戦、15位の清水も油断は禁物だ
負ければ降格決定――すでに16位以下が確定している最下位の磐田にとって、32節の札幌戦はまさに崖っぷちのゲームだった。だが、アディショナルタイムの勝ち越し弾で2-1の勝利。同節にFC東京と引き分けた16位の湘南との勝点差を、前節の「6」から「4」に縮めて、プレーオフ行きに望みをつないだ。横浜に敗れた17位の松本の順位は変わらず、下位3チームは依然として僅差の争いを繰り広げている。最終節の松本対湘南の直接対決は、文字通り「運命」の一戦になりそうだ。
今季の残留争いは稀に見る大混戦で、31節までは9位のG大阪まで降格の可能性があった。そのG大阪は32節の仙台戦で2―0、10位の神戸はC大阪に1―0とそれぞれ勝点3を積み上げ、順位は変動せずとも残留を決めることができた。残り2節の時点で降格の危機に怯えるのは、11位の仙台以下の8チーム。ただ、残留圏の15位とプレーオフ圏の16位との勝点差は「4」まで開いており、仙台、12位の名古屋、13位の浦和、14位の鳥栖、15位の清水は、そこまで厳しくはない状況との見方もできる。特に仙台は次節の大分戦で勝点1を取れば自力で降格を回避できるだけに、ライバルチームに比べれば、有利と言えるだろう。
気をゆるめられないのが、清水だ。直近5試合は1分4敗と約1か月半、白星から遠ざかっており“危険水域”からなかなか脱け出せずにいる。失点67はリーグ最多の数字で、今後の展開次第で得失点差の勝負に持ち込まれれば、不利な立場に立たされるかもしれない。もっとも、32節の大分戦では終了間際の同点弾で、粘り強く勝点1を掴み取った。このポジティブな引き分けを浮上のきっかけにできるか注目だ。
※『サッカーダイジェスト』2019年12月12日号より転載
負ければ降格決定――すでに16位以下が確定している最下位の磐田にとって、32節の札幌戦はまさに崖っぷちのゲームだった。だが、アディショナルタイムの勝ち越し弾で2-1の勝利。同節にFC東京と引き分けた16位の湘南との勝点差を、前節の「6」から「4」に縮めて、プレーオフ行きに望みをつないだ。横浜に敗れた17位の松本の順位は変わらず、下位3チームは依然として僅差の争いを繰り広げている。最終節の松本対湘南の直接対決は、文字通り「運命」の一戦になりそうだ。
今季の残留争いは稀に見る大混戦で、31節までは9位のG大阪まで降格の可能性があった。そのG大阪は32節の仙台戦で2―0、10位の神戸はC大阪に1―0とそれぞれ勝点3を積み上げ、順位は変動せずとも残留を決めることができた。残り2節の時点で降格の危機に怯えるのは、11位の仙台以下の8チーム。ただ、残留圏の15位とプレーオフ圏の16位との勝点差は「4」まで開いており、仙台、12位の名古屋、13位の浦和、14位の鳥栖、15位の清水は、そこまで厳しくはない状況との見方もできる。特に仙台は次節の大分戦で勝点1を取れば自力で降格を回避できるだけに、ライバルチームに比べれば、有利と言えるだろう。
気をゆるめられないのが、清水だ。直近5試合は1分4敗と約1か月半、白星から遠ざかっており“危険水域”からなかなか脱け出せずにいる。失点67はリーグ最多の数字で、今後の展開次第で得失点差の勝負に持ち込まれれば、不利な立場に立たされるかもしれない。もっとも、32節の大分戦では終了間際の同点弾で、粘り強く勝点1を掴み取った。このポジティブな引き分けを浮上のきっかけにできるか注目だ。
※『サッカーダイジェスト』2019年12月12日号より転載