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英国各紙も日本人2選手のゴールに注目! 前田大然&古橋亨梧、伝統の「オールドファーム」での一発に反響

THE DIGEST編集部

2023.01.04

オールドファームで得点を挙げた前田(左)と古橋(右)。日本人選手の活躍で伝統の一戦は引き分けに。(C) Getty Images

 スコティッシュ・プレミアシップでは1月2日、2位レンジャーズと首位セルティックの2大クラブによる「オールドファーム」が行なわれ、熾烈な戦いの末に2-2で勝点1ずつを分け合うこととなった。

【動画】日本人選手が伝統のダービーマッチで大活躍! 前田大然&古橋亨梧のゴールをチェック
 レンジャーズの本拠地アイブロックに5万人超の観客が詰めかけての一戦、先制点を挙げたのはアウェーチームで、相手のパスを奪った前田大然が猛然と前に突っ込んで2人のDFを置き去りにしての迫力満点のゴールを決める。しかし、47分、53分に立て続けに失点を喫し、大歓声に包まれた敵地でセルティックは窮地に立たされたが、87分、混戦からのこぼれ球を古橋享梧がゴール上部に叩き込んで同点とし、ライバルとの勝点差9を維持した。

 土壇場でチームを救った古橋は、自身のSNSで「勝点1を拾う終盤のゴールでチームに貢献できて嬉しい」と英語で綴り、前田は自身のゴール場面の写真を公開し、ファンに向けて新年の挨拶。そんな2人に対し、アンジェ・ポステコグルー監督は「ダイゼンは上手くゴールを決めた。試合を通して、彼のプレーは素晴らしく、相手チームに深刻な問題を引き起こした」「キョウゴは我々が必要としていた時、そこにいた」と賛辞を贈っている。

 現地メディアの評価を見ると、ダービーで初ゴールの古橋について、日刊紙『THE SCOTSMAN』は10点満点の採点で「6」を与え、寸評では「ポステコグルー監督は、このダービーだけでFWの貢献度を問うのは非常識だと考えるかもしれないが、国内リーグで最も厳しい試合では致し方のないところだろう。その意味で、この27歳の選手が87分に決めた同点弾は重要だった。とりわけ、彼はゴールの前には、自身が活躍できていないことを分かっていた」と綴っている。

 同じく「6」とした『Daily Record』紙は、「87分間、快適にプレーできず、良いボールを得るのに苦労し、不本意なプレーが続いた。しかし、そのような状況でもハードワークし続け、終盤に同点に追いついた」と、やはり同点ゴール以外では彼が苦しんでいたことを強調した。

 続いて『THE SCOTTISH Sun』紙は「彼が2つの得点機でミスをした時、この試合ではゴールを奪えずに終わるかと思われたが、残り3分で彼はセルティックに勝点をもたらした」として、採点ではチーム2番目タイとなる「7」。また、『SCOTTISH DAILY EXPRESS』紙も同採点で、「キョウゴは前半終盤、味方のクロスをミスキックし、絶好のチャンスを逃した。日本のストライカーは、これを決めるべきだった。しかし88分、ボックス内で最も速く反応して重要な同点ゴールを決めることで、それを補った」と評した。

 グラスゴーの地元メディア『Glasgow Live』は、「前半はあまりプレーに絡むことができず、大きなチャンスを逃した。試合を通して適切なプレーができずにいたが、古橋こそが終盤にチームに勝点をもたらした男だった。これは彼にとって、最初のダービーでのゴールだ」という良い点と悪い点が半々の寸評で、採点はこちらも「7」となっている。
 
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「セルティックの“ハゲタカ”はルーズボールに飛びつき、GKをかわす冷静さを有していた」