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三笘薫の2試合連続弾に相手監督の解任問題が浮上!「ランパード政権下で最悪」「クビにしたら、また失敗する」

THE DIGEST編集部

2023.01.05

2試合連続ゴールを挙げた日本代表の三笘(左)。完敗を喫した敵将のランパード監督(右)には進退問題が噴出するなど、プレミアリーグに旋風を巻き起こしている。(C)Getty Images

 25歳の侍の一撃が、相手監督の"解任"の引き金になるかもしれない。

 ブライトンに所属する日本代表の三笘薫は、現地1月3日に行なわれたイングランド・プレミアリーグ第19節エバートン戦に左サイドハーフで先発出場。三笘は14分に左サイドでパスを受けると、得意のドリブル突破から今季リーグ戦3得点目をマークする2試合連続ゴールで4-1の勝利に貢献した。


 得点を奪った三笘のプレーに対し、地元メディアは「なんて選手なんだ!」「対応するのは悪夢だ」「再びブライトンで最も輝きを放った」などと絶賛。ブライトンの主力として、チームに欠かせない地位を築きつつある。

 三笘の大活躍の一方で、完敗を喫したエバートンを率いる元イングランド代表のフランク・ランパード監督の心中は穏やかではない。英公共放送『BBC』によると、ブライトン戦での弱々しい敗戦は彼らに2年連続の"降格"危機という厳しい戦いに直面させ、ランパード監督の将来についてさらなる疑問を投げかけることになったようだ。

 試合終了直後、ホームのサポーターから大ブーイングを受けた同監督は「ファンの反応は理解できる」と同局に語り、リーグ18位まで転落したことに「私はやり続ける」と巻き返しを誓ったが、ここまでエバートンはリーグ戦3勝、最下位サウサンプトンとの勝点差はわずか3ポイント差と降格圏に低迷している。

 英スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』の取材に応じたランパード監督は「個人のミスと集団的なディフェンスの問題だ」と語り、「我々は一緒に仕事をしているのだから、怒りの問題ではない。我々はいま失望している。ゲームに勝つためにプレーしたい」と現地6日のFA杯マンチェスター・ユナイテッド戦を見据えた。

 チームの低迷に元イングランド代表GKポール・ロビンソン氏は「本当に大きな決断をしなければならない」と英国営ラジオ局『BBC Radio』に「ランパード政権下で最悪のパフォーマンスの一つ」と語り、警報を鳴らす。

「彼らは明確な構造やプランを持っていなかった。ディフェンス面では、簡単に崩されてしまった。今シーズンのエバートンの中で最もお粗末だ。このままでは、彼らは大変なことになる」

「エバートンは多くのエリアで不意を突かれた。彼らはバラバラで、アイデアも尽きているチームのように見える。監督には寿命がある。ランパード監督に時間を与えるか、それとも新しい監督を探して移籍市場でチャンスを与えるかを見極めなければならない」
 
 ロビンソン氏の主張に対し、元ウェールズ代表GKで1981年から1998年までエバートンでプレーしたネヴィル・サウスオール氏は、責任はクラブの上層部と選手にあることを示唆し、ランパードには残留してほしいと付け加えている。

「もしクラブがランパードをクビにしたら、またしてもエバートンの失敗だ。ランパードを続投させるならば、クオリティの高い選手を獲得するチャンスを与えるべきだろう。個人的には彼が残ってくれることを望んでいる。選手たちに責任があるかもしれないが、結局のところ選手たちは自分たちのためにパフォーマンスを発揮する義務がある」

 三笘の先制弾を皮切りに、大量4ゴールを奪いリーグ8位につけているブライトン。相手監督の進退問題が噴出するほど、25歳のアタッカーはトップレベルのプレーヤーが集うプレミアリーグの舞台で眩い輝きを放ち続けている。

構成●THE DIGEST編集部

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