豪快なボレー弾がネットに炸裂した。

　現地２月13日、スペインのラ・リーガ第21節が行なわれ、レアル・ソシエダの久保建英がエスパニョール戦で今季４ゴール目を決めた。

　リーグ戦では３試合連続でスタメン出場した久保。試合が動いたのは、23分だった。左サイドからのクロスをエスパニョールDFがヘディングでクリアし損ねたボールが久保のもとへ。久保は左足トラップで拾うと、ペナルティエリアの浅い位置から左足ボレーで一閃。勢いのある強烈なシュートがニアサイドに突き刺さり、先制ゴールを決めた。

　さらに63分には、右サイドから久保が左足でクロスを送ると、これをヘディングで処理しようとした相手DFレアンドロ・カブレラのオウンゴールを誘発するラッキーな形となった。

　試合は両チーム５ゴールが飛び出た乱打戦をソシエダが3-2で制し、久保は敵地で貴重な勝点３獲得に貢献した。

　現地メディアも久保の大活躍に賛辞を惜しまない。日刊紙『Marca』は「タケフサ・クボは先制点と3点目のゴールに絡み、さらにいくつかの危険なチャンスを作り、迅速かつ正確なコンビネーションで、ときに楽しみながら、RCDEスタジアムで勝利を収めた」と殊勲の活躍を見せた久保を高く評価している。
  　今シーズン4点目を挙げた久保は、スペインに移籍してからマジョルカで2019-20シーズンに記録した最高得点に並んだ。同紙は「（リーグ戦）残り17試合でこの数字をさらに伸ばし、ラ・レアルとの契約がクラブ側にとっても、タケにとっても成功であることを明白にするだろう」と言及する。

　このままの調子でいけば、記録更新は間違いないと同メディアは断言しており、ソシエダでのキャリアは久保自身にとっても輝かしいものになるはずだと見通している。

　ラ・リーガで存在感を発揮し続ける久保。21歳の日本人の勢いは、しばらく止まりそうにない。

構成●THE DIGEST編集部

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