2022-23シーズンのチャンピオンズ・リーグ（CL）が再開、現地時間２月14日には決勝トーナメント１回戦のラウンド・オブ16の２試合が行なわれた。

【動画】コマンが決勝弾！ エムバペはVARで幻の同点弾に…パリSGvsバイエルン戦ハイライト 　パリ・サンジェルマンは本拠地パルク・デ・プランスにバイエルンを迎えたが、アウェーチームの攻勢を許して53分、キングスレー・コマンにダイレクトシュートでの決勝点を献上。リオネル・メッシ、ネイマールの強力２トップも堅固な守備に決定的な仕事ができず、０-１でファーストレグを落とすこととなった。

　フランスの絶対王者は今年入ってからは安定感を欠いており、リーグアンですでに３敗を喫しており、フランス・カップもマルセイユの軍門に降って敗退、そしてバイエルン相手には多くの時間帯でチームとしての完成度の差を見せつけられる形となり、公式戦３連敗……。国内カップ、国内リーグ、欧州カップという全てのコンペティションで立て続けに敗れたことも、現在の不調ぶりをより強調している。

　フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』は、これがクラブにカタール資本が入ったばかりの2011年以来であること、今年に入っての（11試合中）５敗が2022年の総敗戦数を上回っていることを指摘。また、CLでは過去33試合のホームゲームで無得点に終わった試合がわずか２試合でいずれもバイエルンが相手だったこと、そしてパリSGの育成組織出身者であるコマンがCLで複数得点を挙げている唯一のチームが自身の古巣クラブであり、2019-20シーズン決勝以降、彼は「首都チームの処刑人」であることを紹介した。

　リーグアン第23節でモナコに１-３の敗北を喫した翌日には、クラブの練習場にまで押しかけてチームにブーイングを浴びせたサポーターが、バイエルン戦ではスタンドを埋め尽くす巨大な「ルフィ」のコレオグラフィーを掲出して選手を激励し、試合中は大声援で会場を盛り上げたが、それも報われることはなく、英国の日刊紙『Mirror』によれば、メッシとネイマールを含むパリSGの選手たちはゴール裏のスタンドに足を運び、サポーターたちに謝罪したという。