アルゼンチン代表のリオネル・メッシは、今後数か月で所属するパリ・サンジェルマンを去ることになると、フランスのラジオ局『RMC Sport』が報じている。
同メディアによれば、このスーパースターはもはやパリでのキャリアを継続することに関心がなく、クラブ側もメッシとの契約更新に伴う多額の投資を疑問視しており、彼の退団によって人件費の削減が望めるとしている。ただ、実質的にクラブを所有するカタール政府が、プロジェクトの重要な部分をこの35歳の背番号10が担うべきだと判断した場合、状況は変わる可能性はあるが、本人を説得するのは簡単ではなさそうだという。
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ブラジルの総合メディア『GLOBO』は実際の数字を提示して、昨年11月まではパリSGで19試合出場12得点・14アシストを記録し、1試合あたり1.37点に関与していたメッシが、W杯後はここまで14 試合に出場して6ゴール・3アシストと、得点関与は平均0.64ゴールに低下しており、そのパフォーマンスを大幅に落としていると指摘。なお、キリアン・エムバペ(得点関与1.2点→1.07点)、ネイマール(1.3点→0.88点)もW杯後は数字を落としているが、その落ち込み方はメッシほどではないという。
サポーターはメッシのプレー面での貢献度の低さ(守備も含めて)や高額なサラリーがその成果に見合わないことを理由に契約延長に反対しており、その意思をブーイングで表現したようだが、これにはティエリ・アンリ、エマニュエル・プチら元選手たちが「世界最高の選手にブーイングをすることはサッカーへの侮辱」と苦言を呈するなど、物議を醸している。
メッシとクラブの間の契約には、両者が合意に達すれば自動的に1年延長される条項が含まれており、一時は契約更新に傾いていたものの、クラブが将来のスポーツプロジェクトを優先する姿勢を取り始めたことで状況が変わり、メッシに対しては減俸を迫っているという。一方、移籍専門記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、メッシはクラブに競技面での“保証”を求めて、最初のオファー(年俸額は昨季同様)を拒否したとのことだ。
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