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「別レベルの存在」王者バルサ相手にインパクトを残した久保建英、スペイン各紙が高評価!「ソシエダの攻撃にダイナマイトを持ち込んだ」

THE DIGEST編集部

2023.05.22

途中出場でソシエダの勝利に貢献した久保。(C) Getty Images

 現地時間5月20日に行なわれたラ・リーガ第35節で、レアル・ソシエダは2-1でバルセロナを撃破。来季のチャンピオンズ・リーグ出場権を狙う上で、非常に重要な勝点3を加えることに成功した。

【動画】バルサ戦途中出場でインパクト! 久保建英タッチ集
 すでに4年ぶり27回目のリーガ優勝を決めているバルサの本拠地カンプ・ノウに乗り込んだソシエダは、開始5分にアレクサンダー・セルロトのボール奪取からの速攻で、彼のラストパスをフリーで受けたミケル・メリノが先制ゴールを奪う。その後、互いにチャンスを生み出しながらもゴールが生まれないまま迎えた72分、今度はマルティン・スビメンディがボールを奪っての速攻から、久保建英→スビメンディ→セルロトと繋いでアウェーチームが加点すると、バルサの反撃をロベルト・レバンドフスキのヘッド弾のみに抑えた。

 リーガではここまで24連敗中(1996年4月6日以降/1991年9月1日から28戦未勝利)だったカンプ・ノウでのバルサ戦を制した歴史的な一戦、久保はハードスケジュールを考慮してベンチスタートとなり、58分からピッチに立って育成年代を過ごした古巣クラブ相手に幾度も効果的なプレーを披露。決勝ゴールの場面では相手のボールホルダーにプレッシャーをかけ、カウンターではスビメンディからパスを受けてからの適切なドリブルを経てのリターンパスで、プレーに深く関与してみせた。

 セットプレーからのチャンスメイク、自らも決定機を迎えるなど、見せ場を創った背番号14は、自身のSNSで「難しい会場で非常に重要な勝利! 火曜日には次のホームゲーム(アルメリア戦)があるので、ともに目標に向かおう!!」と勝利を喜ぶとともに、次戦への意気込みを表わした。

 そんな久保に対する現地メディアの報道を見ると、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は「イマノル・アルグアシル監督のチームの最も決定的な選手のひとりである久保は、バルセロナではわずか30分しかプレーしなかった」と伝えたが、3点満点の採点ではセルロト、スビメンディに次ぐチーム2番目の「2」を与えている。

 一方、『AS』紙は66分の相手ゴール右前からのFKで、キッカーを務めた久保がファーポストのセルロトに合わせようとした決定的場面に言及し、「とてつもなく魅力的なパスを送り、ノルウェー人FWはマーカーを振り切って頭で合わせたが、シュートはゴールの左に外れた」と記述。また個別評価の記事では、「彼はベンチを出てから、完璧に自身の役割を理解し、カウンターのたびに自身の強みを活かした。さらに2ゴールを自チームにもたらすことができただろう」とポジティブに評した。
 
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バルセロナ紙は「今回も素晴らしかった」