ブライトンが４-１の快勝を収めたプレミアリーグ第２節のウォルバーハンプトン（ウルブス）戦、三笘薫が発揮した好パフォーマンスには、現地メディアから多くの賛辞が贈られている。

　開始15分に左タッチライン際でボールを受け、複数のマーカーを寄せ付けないまま高速ドリブルで突き進み、ペナルティーエリアに進入して決めた先制ゴールに対しては、元スコットランド代表ウインガーのパット・ネビンが英国公共放送『BBC』で、「まだこのゴールを見ていない人は、今すぐ動画を探してみてほしい。まるで、リオネル・メッシによる最高のプレーのようだ」と絶賛し、以下のように続けた。

「それは、私が愛してやまない古典的なスラロームドリブルであり、私はキャリアを通じてその完璧さを追求してきた。しかし、大事なのはこの日本人ウインガーのスキルの部分だけでなく、彼が最初のタックルの後にすぐ倒れたり、ファウルを訴えるようなことをしなかったことだ。彼は立ち続けた。我々は、それにも魅了された」
  　一方、ブライトンのクラブ専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』は、メッシと同じアルゼンチンのレジェンドを引き合いに出し、「1986年メキシコ・ワールドカップの準々決勝イングランド戦でのディエゴ・マラドーナを彷彿とさせる見事なソロゴール――こちらは『神の手』を使わない――で先制点をもたらした」と伝え、尽きることのない賛辞を贈っている。

「三笘は敵陣左サイドでボールを拾い、“コンコルド”よりも速くウルブスの選手を抜き去って、GKのジョゼ・サを打ち負かし、サッカー史上最高のソロゴールを決めた。スピード、バランス、スキル……これほど個人の輝きの瞬間を生み出せる選手は、世界のサッカー界でもそう多くはない」