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攻撃的な新スタイルで予選全勝!変貌したイタリア代表の最新序列は?【EURO2020出場国紹介】

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2020.01.11

7大会連続10回目の出場となるイタリア代表。予選の10連勝は同国史上初めて。(C)Getty Images

■モダンな攻撃的スタイルの中で若手が一気に台頭

 60年ぶりのW杯予選敗退という歴史的な屈辱にまみれたアッズーリを、マンチーニ監督が見事に蘇生した。予選の10連勝は同国史上初で、しかも37得点・4失点と攻守が噛み合っていた。

 指揮官はヴェントゥーラ前監督時代の伝統的なリアクションサッカーを廃し、モダンな攻撃的スタイルを導入。18年10月のネーションズ・リーグから定着したジョルジーニョ、ヴェッラッティ、バレッラという中盤の技巧派トリオを中心としたポジショナルプレー志向のパスサッカーが機能する。今予選ではボール支配率が65%(55か国中3位タイ)、パス成功率が90%(同2位タイ)、総シュート数が205本(同4位)と、イタリアのイメージを覆すスタッツを残した。

 重鎮のブッフォンやデ・ロッシが代表引退したチームでは、中盤以外でもドンナルンマやロマニョーリ、キエーザ、ザニオーロなど若手が台頭して世代交代が加速。少なくとも量はかなり充実し、質の面でもEURO本大会で上位進出が期待できるレベルまで高まっている。
 
▼EURO2020予選成績
グループJ 1位 (10勝0分け0敗/37得点・4失点)
1節・フィンランド戦(〇2-0)得点者:バレッラ、ケーン
2節・リヒテンシュタイン戦(〇6-0)得点者:センシ、ヴェッラッティ、クアリラレッラ②(2PK)、ケーン、パボレッティ
3節・ギリシャ戦(〇3-0)得点者:バレッラ、インシーニェ、ボヌッチ
4節・ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(〇2-1)得点者:インシーニェ、ヴェッラッティ
5節・アルメニア戦(〇3-1)得点者:ベロッティ、ペッレグリーニ、オウンゴール
6節・フィンランド戦(〇2-1)得点者:インモービレ、ジョルジーニョ(PK)
7節・ギリシャ戦(〇2-0)得点者:ジョルジーニョ(PK)、ベルナルデスキ
8節・リヒテンシュタイン戦(〇5-0)得点者:ベルナルデスキ、ベロッティ②、ロマニョーリ、エル・シャーラウィ
9節・ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(〇3-0)得点者:アチェルビ、インシーニェ、ベロッティ
10節・アルメニア戦(〇9-1)得点者:インモービレ②、ザニオーロ②、バレッラ、ロマニョーリ、ジョルジーニョ(PK)、オルソリーニ、キエーザ

▼EURO2020予選のゴール・ランキング
4ゴール:ベロッティ
3ゴール:ジョルジーニョ、バレッラ、インモービレ、インシーニェ 
2ゴール:ベルナルデスキ、他5人 

▼EURO2020予選のアシスト・ランキング
3アシスト:ボヌッチ、キエーザ
2アシスト:バレッラ、インモービレ、ベロッティ、エルメソン、オルソリーニ