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日本代表

「自分のポジションはゴールを取ってなんぼ」サウジに敗れたU-23日本代表・食野亮太郎が語るFWとしてのプライド

サッカーダイジェスト編集部

2020.01.10

56分に放った右足のシュートで同点ゴールを奪った食野亮太郎。写真:佐藤博之

56分に放った右足のシュートで同点ゴールを奪った食野亮太郎。写真:佐藤博之

 東京五輪予選を兼ねるサッカーのU-23アジア選手権が1月8日からタイで開催されている。

 開催国枠で東京五輪出場を決めているU-23日本代表は、1月9日にタイのタマサートスタジアムでU-23サウジアラビア代表とのグループB初戦を戦い、1-2で星を落とした。

 互角の展開で前半を終えると、後半に均衡が崩れる。サウジアラビアの10番アルクライフのシュートで48分に先制を許すが、日本もすぐさま反撃に出る。左サイドの杉岡大暉から横パスを受けた食野亮太郎がカットインして右足を振り抜く。DFに当たったボールはGKの逆を突きネットを揺らし、日本が同点に追いついた。

 しかし、試合終了まであとわずかとなった88分のことだった。最終ラインの古賀太陽から岡崎慎へのパスが大きく乱れ、これをアルブリカンに奪われてPKを献上。キッカーのガリーブに決められ勝ち越しを許す。その後メンバー変更などを試みるものの、同点弾を奪えないまま試合終了を迎えた。

 試合後に取材に応じた食野は以下のように試合を振り返った。
 
「最低でも勝点1を取りたかったですけど、自分たちのミスでもったいないことに……。過ぎたことはしかたないので、次の試合に向けて、チーム全体としてしっかりと切り替えていきたい。

 とにかく『ガツガツ仕掛けたろう』という気持ちで試合に入りました。もうちょいゴールの近くで仕掛けてシュートまで持っていきたかったですけど、ちょっと外側でボールを持ち過ぎた感はあるので、次はそこを修正かけていきたい。

 自分のポジションはゴールを取ってなんぼ、もっともっとチームの為に点を取って、勝利に繋げられるゴールを取って、貢献していきたい」

 今大会は国際Aマッチデー以外での開催の為、国内組中心で挑んだ日本代表において、唯一の海外組参加者が食野だった。

 昨年前半まではガンバ大阪のU-23チームでJ3を戦ったが、そこでの活躍が認められトップチームに昇格。さらに同年夏にイングランドのマンチェスター・シティへ移籍。現在はスコットランドのハーツにレンタルで所属している。

 背番号10を託され、その期待にゴールという結果で応えた。この世代にはあまりいない貪欲さを見せる食野は、1月12日に迎える次戦シリア戦で日本に勝利へと導けるか。今後の活躍にも注目だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部
 
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