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「サポーターの記憶に長く残るプレー」 久保建英の決勝ゴラッソを現地メディアが絶賛! 得点試合での無敗継続で「幸運をもたらす存在」とも

THE DIGEST編集部

2025.01.15

ロングパスに抜け出し、決勝ゴールを決めた久保。(C)Getty Images

 現地時間1月13日に行なわれたラ・リーガ第19節、レアル・ソシエダはビジャレアルを1-0で下して3試合ぶりに白星を飾っている。

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 本拠地レアレ・アレナでの一戦で勝利を決めるゴールを決めたのは久保建英。51分にミケル・オジャルサバルの縦パスに抜け出し、相手選手に走り勝って敵陣ゴールに突き進み、ゴール前で寄せてきたマーカーをかわしてゴール左隅に流し込んだ。

 公式戦では3試合ぶりの先発出場を果たした久保は、これで5点目(ラ・リーガでは今季4点目)を記録。積極性、巧さ、そして強さも見せた83分間(オリ・オスカルソンと交代)でボールタッチ51回、シュート1回、パス36回(成功32回)、チャンスメイク2回、ボール奪取3回、デュエル10回(勝利6回/地上5回、空中1回)、ファウル1回というスタッツを記録している(データ専門サイト『FOTMOB』より)。

 クラブはSNSで「誰も彼を止めることができない」「ボールの魔術師」と久保に賛辞を贈り、公式サイトでは「タケが魔法のようなプレーでラ・レアルにリードをもたらした。スピードでダニ・パレホをかわし、キコ・フェメニアを抜き去り、最後は鋭い左足のクロスシュートで見事にゴールを決めた。素晴らしいゴールだった」と伝えた。
 
「僕にとって、最も完璧なゴールだったかもしれない」と、勝利をもたらした得点に満足感を示した久保に対し、イマノル・アルグアシル監督は「今日は非常に良い形で試合に入り、いつも私が求めているように主役になろうとしていた。それが彼の行動の原動力であり、その上で彼にはそれを実現するための、生まれつきの才能が備わっている」と改めて称賛し、今後に向けて期待を寄せている。

 これを伝えたマドリードのスポーツ紙『MARCA』は、「久保に今季5得点目が加わった。これは、サン・セバスティアンでの最初のシーズンに記録した9ゴール(全て勝利に繋がった)、さらに昨季の7ゴール(その6試合でソシエダは5勝1分け)に続くものである。久保は今シーズンも『幸運をもたらす存在』という評価をさらに高め続けている」と、このクラブにおける彼の得点試合で無敗(今季は5戦全勝)が続いていることを紹介した。

 そして、3点満点の採点で単独最高となる「3」を彼に与え、「オジャルサバルがロングボールを送ったのは、おそらく久保がスピードを活かして走り込むのを狙った意図があっただろう。実際、日本人選手はそうした。その後、彼はこのロングボールを輝かせるプレーを披露。フェメニアを股抜きでかわし、GKジュニオール・レイスとの1対1で天才的なフィニッシュを決めた」と綴っている。

 同様の採点とした『as』紙も背番号14を絶賛し、「久保はビジャレアル戦で、友人である『ドラえもん』(昨年大晦日の特番で久保が出演したことはスペインでも話題となっていた)を彷彿とさせるプレーを見せた。お腹のポケットから様々な道具を取り出し、魔法のようなトリックで仲間を助けることで知られる有名なアニメキャラクターのように、久保も魔法のようなプレーを披露した」と伝え、以下のように続けた。
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「久保はソシエダの大スター。時折その魔法が違いを生み出す」