今や欧州主要リーグでも多くの日本人選手が主力としてプレーしているが、先週末にはより多くのサムライ戦士たちが印象的な活躍を見せ、現地メディアからも高い評価を得ている。
【動画】三笘薫が衝撃のプレー「後ろ向きのボールめっちゃトラップするもん」

　世界最高峰のプレミアリーグで「ゴール・オブ・ザ・シーズン」の有力候補になると絶賛される美技を披露したのは、ブライトンの三笘薫だ。25節チェルシー戦の27分、GKバート・フェルブルッヘンのロングフィードをスプリントしながら正確にコントロールし、マーカーをドリブルでかわしてゴール右隅にシュートを決めたプレーは、日頃辛口な批評で知られる英国のコメンテーターからも惜しみない賛辞を引き出すこととなった。

　イングランドのレジェンドストライカーであるアラン・シアラー氏は、英国公共放送『BBC』の名物番組『MATCH OF THE DAY』で「疾走しながら、あのようなボールを優しく扱うコントロールを見せ、さらにインに入り、ファーポストの隅にシュートを決める能力まで持っているとは……本当に難しい技術だ。なんというゴールだろう。信じられない」と感嘆の声をあげた。
  　同じストライカーとしてアーセナル等で活躍したポール・マーソン氏も、「三笘のゴールは異次元だ。リーグ史上に残る偉大なゴールのひとつだと思う。まるで（リオネル・）メッシだ。もしメッシがあれをやっていたら、みんな大騒ぎしていただろう」と、サッカー史上最高の選手のひとりを引き合いに出して称賛し、さらに賛辞を続けている。

「他の誰かがあんなことをしたのは見たことがない。素晴らしいタッチを見せる選手は多くいるし、（デニス・）ベルカンプのタッチも素晴らしかった。しかし、あのように落下するボールを完璧に収める選手は見たことがない。三笘はほとんどボールを見ずに、まるで定規で測ったかのようにピタリとコントロールした。まさに驚異的なゴールだ。動き、そして中へ切れ込むラン、その全てが完璧だった」

　ブライトンのクラブ専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』も、「ブライトンの選手による史上最高のファーストタッチか？　技術的に見て、アルビオン史上最高のゴールのひとつか？　三笘は、これまでに寄せられたあらゆる称賛に値する」と綴り、「9000万ポンド（約172億円）のオイルマネーでは到底足りなかった」と、冬の移籍市場でのサウジアラビアによるオファーにも皮肉をまじえて言及した。