現地時間3月11日に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド・オブ16の第2戦で、パリ・サンジェルマンはPK戦の末にリバプールを抑えて、8強入りを果たしている。
【動画】久保建英が股抜きカットインから鮮やかなゴール!
ホームでの第1戦で主導権を握りながらも1点を奪えないまま、終盤にハーベイ・エリオットのゴールで敗北を喫したパリSGは、敵地に乗り込んでのリターンマッチでも攻勢に立ち、12分にウスマーヌ・デンベレが決めて先制。合計スコアでタイとなった一戦は延長戦でも決着がつかず、11メートルの対決に持ち込まれると、GKジャンルイジ・ドンナルンマがリバプールの2人目ダルウィン・ヌニェス、3人目のカーティス・ジョーンズを連続してセーブし、4-1でこれを制した。
優勝候補の筆頭と目されていた強敵を葬り去る大仕事を果たしたイタリア代表守護神は、試合後、「アンフィールドでのプレーはいつもタフなものだ。第1戦を0-1で落としていた状況であればなおさらだ。苦しい試合になることは承知していたが、我々は素晴らしいプレーをした。何をすべきかは分かっていた。勝って次ラウンドに進めたことは、とても嬉しい」と満足感を示している(スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』より)。
同時に彼は、これまでため込んでいた不満を吐き出し、「GKの仕事が何たるかも知らないジャーナリスト……そう呼んでいいのか分からない人々に批判され、少しばかりナーバスになっていた。第1戦で1本のシュートで1点を許してしまったが、それがまるで自分のせいであるかのように思われた。でも僕は、いつも笑顔でいること、全力を尽くすこと、そしてチームのために働くことを考えている」とも語った。
本拠地パルク・デ・プランスでは、守勢のリバプールが放った2本のシュートのうちの1本(唯一の枠内)に対し、反応して手に当てながらもセーブし切れなかったドンナルンマ。ミスと捉えるには厳しいプレーではあったが、相手の守護神アリソンが「キャリアにおいて最高のプレー」と自画自賛するほどの神懸かり的な好守の連続でパリSGの得点を阻んで勝利の立役者となったことも引き合いに出され、よりネガティブな見方をなされる羽目となっていたのである。
しかし、失意の一戦から1週間後、今度は自らのスーパーセーブで失点を防ぎ、PK戦では見事な読みと俊敏性、そして高い技術を活かし、チームを準々決勝に導いた26歳のイタリア人はヒーローとなり、UEFA(欧州サッカー連盟)のテクニカル・オブザーバー・グループからは「決断力に優れ、レギュラータイム中に特に素晴らしいプレーを1回、PK戦でも2回、決定的なセーブを見せた」との賛辞とともに、「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」に選定された。
フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』は、「第1戦でエリオットのシュートを止められなかったことで激しく批判されたドンナルンマは、それに対する答えを示す必要があった。先週末の(リーグ・アン第25節)レンヌ戦で温存されたイタリア人守護神は、リバプール戦では何度も試練に直面し、とりわけ空中戦での対応を強いられた。しかし、彼のショーが本格的に始まったのはPK戦だ。196cmの体躯と素晴らしい読みを武器に、2本のシュートをセーブした彼は、パリSGの真の救世主となった」と報じている。
パリSGのクラブ専門サイト『PSG POST』は、10点満点の採点で「10」(当然単独最高)を彼に与え、寸評も「激しく批判されたイタリア人GKにとって、この第2戦はそれを封じ込める絶好の機会だったが、彼はそれを見事にやってのけた。試合を通して決定的なセーブを連発し、リバプールの攻撃陣を何度も阻止。さらにPK戦でも重要な役割を果たし、3本のシュートのうち2本をセーブするなど、圧巻のパフォーマンスを見せて、文句なしの最高殊勲選手に輝いた」と、終始ポジティブな内容となった。
一方、イタリア代表の公式SNSは「変わらないものがある」との文言で、EURO2020決勝イングランド戦でPK戦を制した後のドンナルンマとチームメイトたちが歓喜する画像を公開。当時、敵地ウェンブリーという完全アウェーの状況でビッグタイトルを獲得したことは、低迷するイタリア・サッカー(特に代表チーム)にとっては大きな誇りとなっているようだが、逆に英国にとっては“トラウマ”であり、同国の日刊紙『The Guardian』は「EURO2020でイングランドの心を砕いたドンナルンマが再びPK戦で大活躍」と綴っている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】リバプール戦でGKドンナルンマが大活躍!
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ホームでの第1戦で主導権を握りながらも1点を奪えないまま、終盤にハーベイ・エリオットのゴールで敗北を喫したパリSGは、敵地に乗り込んでのリターンマッチでも攻勢に立ち、12分にウスマーヌ・デンベレが決めて先制。合計スコアでタイとなった一戦は延長戦でも決着がつかず、11メートルの対決に持ち込まれると、GKジャンルイジ・ドンナルンマがリバプールの2人目ダルウィン・ヌニェス、3人目のカーティス・ジョーンズを連続してセーブし、4-1でこれを制した。
優勝候補の筆頭と目されていた強敵を葬り去る大仕事を果たしたイタリア代表守護神は、試合後、「アンフィールドでのプレーはいつもタフなものだ。第1戦を0-1で落としていた状況であればなおさらだ。苦しい試合になることは承知していたが、我々は素晴らしいプレーをした。何をすべきかは分かっていた。勝って次ラウンドに進めたことは、とても嬉しい」と満足感を示している(スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』より)。
同時に彼は、これまでため込んでいた不満を吐き出し、「GKの仕事が何たるかも知らないジャーナリスト……そう呼んでいいのか分からない人々に批判され、少しばかりナーバスになっていた。第1戦で1本のシュートで1点を許してしまったが、それがまるで自分のせいであるかのように思われた。でも僕は、いつも笑顔でいること、全力を尽くすこと、そしてチームのために働くことを考えている」とも語った。
本拠地パルク・デ・プランスでは、守勢のリバプールが放った2本のシュートのうちの1本(唯一の枠内)に対し、反応して手に当てながらもセーブし切れなかったドンナルンマ。ミスと捉えるには厳しいプレーではあったが、相手の守護神アリソンが「キャリアにおいて最高のプレー」と自画自賛するほどの神懸かり的な好守の連続でパリSGの得点を阻んで勝利の立役者となったことも引き合いに出され、よりネガティブな見方をなされる羽目となっていたのである。
しかし、失意の一戦から1週間後、今度は自らのスーパーセーブで失点を防ぎ、PK戦では見事な読みと俊敏性、そして高い技術を活かし、チームを準々決勝に導いた26歳のイタリア人はヒーローとなり、UEFA(欧州サッカー連盟)のテクニカル・オブザーバー・グループからは「決断力に優れ、レギュラータイム中に特に素晴らしいプレーを1回、PK戦でも2回、決定的なセーブを見せた」との賛辞とともに、「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」に選定された。
フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』は、「第1戦でエリオットのシュートを止められなかったことで激しく批判されたドンナルンマは、それに対する答えを示す必要があった。先週末の(リーグ・アン第25節)レンヌ戦で温存されたイタリア人守護神は、リバプール戦では何度も試練に直面し、とりわけ空中戦での対応を強いられた。しかし、彼のショーが本格的に始まったのはPK戦だ。196cmの体躯と素晴らしい読みを武器に、2本のシュートをセーブした彼は、パリSGの真の救世主となった」と報じている。
パリSGのクラブ専門サイト『PSG POST』は、10点満点の採点で「10」(当然単独最高)を彼に与え、寸評も「激しく批判されたイタリア人GKにとって、この第2戦はそれを封じ込める絶好の機会だったが、彼はそれを見事にやってのけた。試合を通して決定的なセーブを連発し、リバプールの攻撃陣を何度も阻止。さらにPK戦でも重要な役割を果たし、3本のシュートのうち2本をセーブするなど、圧巻のパフォーマンスを見せて、文句なしの最高殊勲選手に輝いた」と、終始ポジティブな内容となった。
一方、イタリア代表の公式SNSは「変わらないものがある」との文言で、EURO2020決勝イングランド戦でPK戦を制した後のドンナルンマとチームメイトたちが歓喜する画像を公開。当時、敵地ウェンブリーという完全アウェーの状況でビッグタイトルを獲得したことは、低迷するイタリア・サッカー(特に代表チーム)にとっては大きな誇りとなっているようだが、逆に英国にとっては“トラウマ”であり、同国の日刊紙『The Guardian』は「EURO2020でイングランドの心を砕いたドンナルンマが再びPK戦で大活躍」と綴っている。
構成●THE DIGEST編集部
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