現地スペインで、「これぞカップ戦の醍醐味」という声が飛び交う大激戦となったコパ・デル・レイ準決勝、レアル・マドリー対レアル・ソシエダの第2レグ。前半が終了した時点では、「凡戦」という評価も少なくなかったが、そんな中、スペイン紙『AS』の前編集長、アルフレッド・レラーニョ氏は、「久保建英が試合の流れを変える原動力になった」という。「前半は退屈な展開だったが、クボの電光石火の活躍により、ある時点からチームを活性化させ、試合が激しさを増した」と振り返っている。
【動画】ブラジルが宿敵アルゼンチンにまさかの大敗...
しかも久保は3得点に絡んだ。中でも、出色だったのが、ソシエダの3点目をアシストした81分のプレーだ。試合を実況した大手ラジオ局『カデナ・セール』のアントニオ・ロメロ氏は、そのシーンを「タケ・クボのボールが足に吸い付くようなドリブル、一瞬タメを作って、スペースを創出し、ペナルティーエリア内で相手選手3人を引きつけ、その彼らがPKを取られることを恐れて身体を入れるのを躊躇っている隙に、急ブレーキをかけていなして、マイナスのパスを送った。ミケル・オジャルサバルのミスショット気味のシュートはダビド・アラバに当たってコースが大きく変わり、GKアンドリー・ルニンが信じられないといった表情を浮かべる中、左ポストに当たってゆっくりとゴールネットに吸い込まれた」と描写した。
このシーンに代表されるように、時間が経つにつれて、持ち前のドリブルの威力を発揮した久保の格好の標的となったのが、ラ・リーガ第18節のセビージャ戦に続いて今シーズン、2試合目となる左SBでの先発出場となったエドゥアルド・カマビンガだ。92分にも簡単に裏を取られると、手荒なタックルで止めてイエローカードを受ける。ロメロ氏は「タケ・クボによってカマビンガは左SBとしての限界を露呈している」と指摘した。2試合のトータルスコアで4-4の同点に追いついたオジャルサバルの一撃は、そのFKから生まれたものだった。 攻撃面だけではない。後半終了間際に猛ダッシュで自陣に戻り、ヴィニシウスの突破を止めたプレーについて、ソシエダのOBで解説者のロベルト・ロペス・ウファルテ氏は「クボのフィジカルの強さは目を見張るものがある」と評価。『カデナ・セール』でも同じ場面で久保の献身性に着目。前出のロメロ氏が「クボは驚異的なスタミナでピッチをところ狭しと走り回っている」と賞賛すると、レラーニョ氏も「素晴らしい」と感嘆の言葉を漏らし、ピッチレポーターのアントン・メアナ氏は「ソシエダはこの時間帯、全体が間延びしやすくなっているが、クボは自陣深くから最前線まで顔を出している」と伝えた。
その直後に足がつって倒れる中、後半終了のホイッスルが鳴った。延長戦にもつれた試合は115分にアントニオ・リュディガーのヘディングゴールで再び突き放したマドリーがそのまま逃げ切り(第2レグは4-4、アグリゲートスコア5-4)、ソシエダは決勝を目前にして無念の敗退となった。しかし大善戦を見せたソシエダの中でも、久保の活躍は攻守ともに一際光るものだった。
文●下村正幸
【動画】久保が輝きを放ったマドリーとのコパ・デル・レイ準決勝第2レグハイライト
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しかも久保は3得点に絡んだ。中でも、出色だったのが、ソシエダの3点目をアシストした81分のプレーだ。試合を実況した大手ラジオ局『カデナ・セール』のアントニオ・ロメロ氏は、そのシーンを「タケ・クボのボールが足に吸い付くようなドリブル、一瞬タメを作って、スペースを創出し、ペナルティーエリア内で相手選手3人を引きつけ、その彼らがPKを取られることを恐れて身体を入れるのを躊躇っている隙に、急ブレーキをかけていなして、マイナスのパスを送った。ミケル・オジャルサバルのミスショット気味のシュートはダビド・アラバに当たってコースが大きく変わり、GKアンドリー・ルニンが信じられないといった表情を浮かべる中、左ポストに当たってゆっくりとゴールネットに吸い込まれた」と描写した。
このシーンに代表されるように、時間が経つにつれて、持ち前のドリブルの威力を発揮した久保の格好の標的となったのが、ラ・リーガ第18節のセビージャ戦に続いて今シーズン、2試合目となる左SBでの先発出場となったエドゥアルド・カマビンガだ。92分にも簡単に裏を取られると、手荒なタックルで止めてイエローカードを受ける。ロメロ氏は「タケ・クボによってカマビンガは左SBとしての限界を露呈している」と指摘した。2試合のトータルスコアで4-4の同点に追いついたオジャルサバルの一撃は、そのFKから生まれたものだった。 攻撃面だけではない。後半終了間際に猛ダッシュで自陣に戻り、ヴィニシウスの突破を止めたプレーについて、ソシエダのOBで解説者のロベルト・ロペス・ウファルテ氏は「クボのフィジカルの強さは目を見張るものがある」と評価。『カデナ・セール』でも同じ場面で久保の献身性に着目。前出のロメロ氏が「クボは驚異的なスタミナでピッチをところ狭しと走り回っている」と賞賛すると、レラーニョ氏も「素晴らしい」と感嘆の言葉を漏らし、ピッチレポーターのアントン・メアナ氏は「ソシエダはこの時間帯、全体が間延びしやすくなっているが、クボは自陣深くから最前線まで顔を出している」と伝えた。
その直後に足がつって倒れる中、後半終了のホイッスルが鳴った。延長戦にもつれた試合は115分にアントニオ・リュディガーのヘディングゴールで再び突き放したマドリーがそのまま逃げ切り(第2レグは4-4、アグリゲートスコア5-4)、ソシエダは決勝を目前にして無念の敗退となった。しかし大善戦を見せたソシエダの中でも、久保の活躍は攻守ともに一際光るものだった。
文●下村正幸
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